解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Worm:VBS/Jenxcus.AH(Microsoft), VBS/Excedow(McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, Eメールを介したスパム活動

ワームは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 14,257 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2013年9月18日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\{malware file name}.vbs

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware file name} = "wscript.exe //B "%User Temp%\{malware file name}.vbs""

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware file name} = "wscript.exe //B "%User Temp%\{malware file name}.vbs""

ワームは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{malware file name}.vbs

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{malware file name}

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\{malware file name}
(Default) = "{true or false} - {Date of execution}"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive Letter}:\{malware file name}.vbs

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute itself
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Download files
  • Upload files
  • View list of drives
  • View list folder and files
  • View list of processes
  • Perform remote shell
  • Delete folder and files
  • Sleep
  • Terminate itself

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}ck.{BLOCKED}ip.biz:223/is-ready

情報漏えい

ワームは、以下の情報を収集します。

  • User Name
  • Host Name
  • OS Version

その他

ワームが実行するコマンドは以下のとおりです。

  • 自身の実行
  • 自身の更新
  • 自身のアンインストール
  • ファイルのダウンロード
  • ファイルのアップロード
  • ドライブのリストの表示
  • フォルダとファイルのリストの表示
  • プロセスのリストの表示
  • リモートシェルの実行
  • フォルダとファイルの削除
  • スリープ
  • 自身の終了

ワームが収集する情報は以下のとおりです。

  • ユーザ名
  • ホスト名
  • オペレーティングシステム(OS)の種類

ワームは、リムーバブルドライブ内に存在するフォルダ名を使用しショートカットファイル(拡張子LNK)を作成します。そして、ワームは、オリジナルのフォルダを非表示にし、ユーザに作成したLNKファイルをクリックさせようとします。このLNKファイルはリムーバブルドライブ内に作成された自身のコピーに誘導します。

ワームは、コンピュータ内にインストールされたセキュリティ関連ソフトが存在するかを確認します。

ワームは、ルートキット機能を備えていません。

ワームは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.298.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.299.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • {malware file name}

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {malware file name} = "wscript.exe //B "%User Temp%\{malware file name}.vbs""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {malware file name} = "wscript.exe //B "%User Temp%\{malware file name}.vbs""

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「VBS_HOUSCORP.X」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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