解析者: MarfelTi   

 別名:

VBS.Invadesys.A (Symantec); Worm:VBS/Invadesys.F (MIcrosoft); Worm.VBS.Autorun.kh (Kaspersky); VBS/Autorun.worm.k (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、感染ネットワーク共有フォルダを介して、コンピュータに侵入します。

ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。 ワームは、すべてのドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 24,577 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月27日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、感染ネットワーク共有フォルダを介して、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %drive%\{random numbers}.vbs

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\
explore\command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe "%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" EMC"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\
open\command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe "%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" EMC"

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
load = "%SystemRoot%\system\svchost.exe "%WINDOWS%\system32\smss.exe:{random numbers}.vbs""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「""」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Applications\iexplore.exe\shell\
open\command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe "%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" OIE"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe" %1 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
batfile\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%1" %* 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
chm.file\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%WINDOWS%\hh.exe" %1 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
cmdfile\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%1" %* 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
hlpfile\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%SystemRoot%\System32\winhlp32.exe %1 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
inffile\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%SystemRoot%\System32\NOTEPAD.EXE %1 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
inifile\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%SystemRoot%\System32\NOTEPAD.EXE %1 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
regfile\shell\open\
command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe ""%WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs" %1 %*""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「regedit.exe "%1" 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell
@ = ""

(註:変更前の上記レジストリ値は、「none」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\
OpenHomePage\Command
@ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe "C:\WINDOWS\explorer.exe:1330456861.vbs" OIE"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe 」となります。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
NOHIDDEN
CheckedValue = "3"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
SHOWALL
CheckedValue = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {random numbers}.vbs

ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

ワームは、すべてのドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
Shellexecute=WScript.exe {random numbers}.vbs "AutoRun"
shell\open={random characters}
shell\open\command=WScript.exe {random numbers}.vbs "AutoRun"
shell\open\Default=1
shell\explore={random characters}
shell\explore\command=WScript.exe {random numbers}.vbs "AutoRun"

作成活動

ワームは、作成したファイルの属性を以下のように設定します。

  • Hidden
  • System Only

作成活動

ワームは、作成したファイルの属性を以下に設定します。

  • 隠しファイル
  • システムファイル

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.252.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月27日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「VBS_AUTORUN.ACE」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • From: load = ”%SystemRoot%\system\svchost.exe %WINDOWS%\system32\smss.exe:{random numbers}.vbs"
      To: ""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Applications\iexplore.exe\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs OIE"
      To: "%Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe %1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\batfile\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "%1 %*"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\chm.file\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "%WINDOWS%\hh.exe %1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\cmdfile\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "%1 %*"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\hlpfile\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "%SystemRoot%\System32\winhlp32.exe %1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\inffile\shell\open\command
    • From: @  = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "%SystemRoot%\System32\NOTEPAD.EXE %1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\inifile\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "%SystemRoot%\System32\NOTEPAD.EXE %1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\regfile\shell\open\command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs %1 %*"
      To: "regedit.exe %1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell
    • From: @ = ""
      To: "none"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{871C5380-42A0-1069-A2EA-08002B30309D}\shell\OpenHomePage\Command
    • From: @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe C:\WINDOWS\explorer.exe:1330456861.vbs OIE"
      To: "%Program Files%\Internet Explorer\iexplore.exe"

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\explore\command
    • @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs EMC"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\shell\open\command
    • @ = "%SystemRoot%\System32\WScript.exe %WINDOWS%\explorer.exe:{random numbers}.vbs EMC"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\NOHIDDEN
    • From: CheckedValue = "3"
      To: "2"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
    • From: CheckedValue = "2"
      To: "1"

手順 6

「VBS_AUTORUN.ACE」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]


[AutoRun]
Shellexecute=WScript.exe {random numbers}.vbs AutoRun
shell\open={random characters}
shell\open\command=WScript.exe {random numbers}.vbs AutoRun
shell\open\Default=1
shell\explore={random characters}
shell\explore\command=WScript.exe {random numbers}.vbs AutoRun

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_AUTORUN.ACE」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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