解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

PWS:Win32/Zbot (Microsoft), Infostealer.Banker.C (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

スパイウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

スパイウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 299,520 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年11月3日
ペイロード 情報収集, ファイルのダウンロード, ファイルの実行

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Roaming\{random 1}\{random 2}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Roaming\{random 1}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • qazwsxedc

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{CLSID} = "%Application Data%\Roaming\{random 1}\{random 2}.exe"

バックドア活動

スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Open Internet Explorer
  • Download and Execute files
  • Terminate self
  • Inactivate self for a specified time
  • Communicate with C&C

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • w.{BLOCKED}lex.me:443
  • m.{BLOCKED}lex.me:533

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

スパイウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

スパイウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

情報漏えい

スパイウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Operating System
  • Processor Information
  • Number of Cores
  • Memory Information

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.876.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年11月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.877.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年11月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {CLSID} = "%Application Data%\Roaming\{random 1}\{random 2}.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Application Data%\Roaming\{random 1}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_ZBOT.YUYATM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]


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