更新者 : Adrianne Chester Camat

 別名:

PWS:Win32/Zbot.gen!AM (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 312,832 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月10日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Address Book\{Username}.wab

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{random characters}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

    自動実行方法

    スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    Windows\CurrentVersion\Run
    {random GUID} = %Application Data%\{random characters}\{random characters}.exe"

    他のシステム変更

    スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}

    スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    Internet Account Manager
    Server ID = "4"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    WAB\WAB4
    FirstRun = "1"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    WAB\WAB4
    OlkContactRefresh = "0"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    WAB\WAB4
    OlkFolderRefresh = "0"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile
    DisableNotifications = "1"

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
    List
    24022:UDP = "24022:UDP:*:Enabled:UDP 24022"

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile
    DisableNotifications = "0"

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
    List
    18598:TCP = "18598:TCP:*:Enabled:TCP 18598"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random characters}
    "{random values}" = "{random values}"

    スパイウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

    HKEY_CURRENT_USER\Identities
    Last Username = "Main Identity"

    (註:変更前の上記レジストリ値は、「Main Identity」となります。)

    HKEY_CURRENT_USER\Identities
    Last User ID = "{random GUID}"

    (註:変更前の上記レジストリ値は、「{C0FE0177-5693-4537-9331-A7402AD82D40}」となります。)

    HKEY_CURRENT_USER\Identities
    Identity Login = "9853"

    (註:変更前の上記レジストリ値は、「98053」となります。)

    HKEY_CURRENT_USER\Identities
    Identity Ordinal = "2"

    (註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

    作成活動

    スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

    • %Application Data%\{Random characters}
    • %Application Data%\{Random characters}\akik.exe
    • %Application Data%\{Random characters}.eds

    (註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

    その他

    スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

      対応方法

    対応検索エンジン: 9.300

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    Windowsをセーフモードで再起動します。

    [ 詳細 ]

    手順 3

    このレジストリキーを削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
      • {Random Characters}

    手順 4

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。



    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    {Random GUID} = "%Application Data%\{Random Characters}\{Random Characters}.exe"
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Account Manager
    Server ID = "4"
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4
    FirstRun = "1"
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4
    OlkContactRefresh = "0"
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4
    OlkFolderRefresh = "0"
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\{random characters}
    {random values} = "{random values}"
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    DisableNotifications = "1"
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    24022:UDP = "24022:UDP:*:Enabled:UDP 24022"
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    DisableNotifications = "0"
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    18598:TCP = "18598:TCP:*:Enabled:TCP 18598"

    手順 5

    変更されたレジストリ値を修正します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Identities
      • From: Last Username = "Main Identity"
        To: Last Username = ""Main Identity""
    • In HKEY_CURRENT_USER\Identities
      • From: Last User ID = "{341F68BA-C841-4200-A7B4-3D5CFF202166}"
        To: Last User ID = ""{C0FE0177-5693-4537-9331-A7402AD82D40}""
    • In HKEY_CURRENT_USER\Identities
      • From: Identity Login = "9853"
        To: Identity Login = ""98053""
    • In HKEY_CURRENT_USER\Identities
      • From: Identity Ordinal = "2"
        To: Identity Ordinal = ""1""

    手順 6

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Application Data%\{random characters}
    • %User Profile%\{random characters}\{random characters}.exe
    • %Application Data%\{random characters}.eds

    手順 7

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Application Data%\{random characters}

    手順 8

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_ZBOT.SMD1」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

    手順 9

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ZBOT.SMD1」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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