更新者 : Marfel Tiamzon

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。 スパイウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 145,408 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年10月16日

感染ポイント

スパイウェアは、以下のWebサイトからダウンロードされたファイルとして、コンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}soue.com/ptz/ptg.exe

インストール

スパイウェアは、感染コンピュータのOSに応じて以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random1}\{random}.exe
  • %Application Data%\{random2}\{random}.{random}

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{random1}
  • %Application Data%\{random2}

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{7AD3B008-9C16-0B0B-AF21-FEF5CF0EA89B} = %Application Data%\{random1}\{random}.exe

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
{random}
@ =  

情報漏えい

スパイウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。スパイウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • *.microsoft.com/*
  • *banking.co.at*
  • *ebanking.bawag.com*
  • *fiducia.de*
  • *https://caixadirecta.cgd.pt/CaixaDirecta/profile.do*
  • *ksk-*.de*
  • *kskgrossgerau.de*
  • *ksklb.de*
  • *kskms.de*
  • *kskrhein-hunsrueck.de*
  • *kskwd.de*
  • *ksn-northeim.de*
  • *lzo.com*
  • *naspa.de*
  • *nospa.de*
  • *sls-direkt.de*
  • *sparkasse*.de*
  • *spk-*.de*
  • *sskm.de*
  • *vspk-*.de*
  • http://*myspace.com*
  • http://*odnoklassniki.ru/*
  • http://groups.google.com/group/jquery-en/browse_thread/thread/36640a8730503595/2f6a79a77a78e493#2f6a79a77a78e493
  • http://vkontakte.ru/*
  • http://www.google.com/search?q=growl)
  • https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.4.2/jquery.min.js
  • https://caixadirecta.cgd.pt/CaixaDirecta/web/images/logo_caixadirecta.gif
  • https://login.facebook.com/*
  • https://static.e-junkie.com/sslpic/33525.c164530c3a6759461ec11c536482995c.gif
  • https://static.e-junkie.com/sslpic/33526.7e2f065bb66e79dd529fcbc1795ab33a.gif
  • https://trustsealinfo.verisign.com/images/vseal.gif

スパイウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}oolg.com/ptz/ger.ma
  • http://{BLOCKED}asup.com/ptz/ger.ma
  • http://{BLOCKED}rud.com/ptz/ger.ma

なお、このファイルの内容である監視Webサイトのリストは、常時変更されます。

スパイウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • Facebook
  • Fiducia
  • Fifth Third
  • Microsoft
  • Myspace
  • Odnoklassniki
  • Vkontakte

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}rborj.com/prt/jkkoz.php

ハッシュ値情報

スパイウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。

  • 591e32cea2560d35485eb40d51c9bb95

スパイウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます

  • 43cb5971bae39b92125ed19fd664cdc80811b4a0

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_ZBOT.BVO」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

回復コンソールを使用して、TSPY_ZBOT.BVO として検出されるファイルを確認し、削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {7AD3B008-9C16-0B0B-AF21-FEF5CF0EA89B} = %Application Data%\{random1}\{random}.exe

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • {random}

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{random1}
  • %Application Data%\{random2}

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ZBOT.BVO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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