解析者: Homer Pacag   

 別名:

VirTool:Win32/CeeInject.gen!KK (Microsoft);Trojan.Zbot (Symantec);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 468,378 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月31日
ペイロード ファイルのダウンロード, ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random1}\{random}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random2}\{random}.{random}
  • %Application Data%\Microsoft\Address Book\{Username}.wab

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{random1}
  • %Application Data%\{random2}
  • %Application Data%\Microsoft\Address Book

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\{GUID}
  • Local\{GUID}

スパイウェアは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

    自動実行方法

    スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    Windows\CurrentVersion\Run
    {random} = "%Application Data%\{random1}\{random}.exe"

    他のシステム変更

    スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    {random}

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    WAB

    スパイウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
    List
    %Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled:Windows Explorer"

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
    List
    {port}:UDP = "{port}:UDP:Enabled:UDP {port}"

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
    Services\SharedAccess\Parameters\
    FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
    List
    {port}:TCP = "{port}:TCP:Enabled:TCP {port}"

    Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

    スパイウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

    その他

    スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

    • http://www.google.com/

    スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

      対応方法

    対応検索エンジン: 9.8
    初回 VSAPI パターンバージョン 10.698.05
    初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月31日
    VSAPI OPR パターンバージョン 10.699.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2014年4月1日

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

    手順 3

    Windowsをセーフモードで再起動します。

    [ 詳細 ]

    手順 4

    このレジストリキーを削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
      • WAB

    手順 5

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      • {random} = "%Application Data%\{random1}\{random}.exe"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
      • %Windows%\explorer.exe = "%Windows%\explorer.exe:*:Enabled:Windows Explorer"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
      • {port}:UDP = "{port}:UDP:Enabled:UDP {port}"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
      • {port}:TCP = "{port}:TCP:Enabled:TCP {port}"

    手順 6

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    %Application Data%\{random1}
    %Application Data%\{random2}
    %Application Data%\Microsoft\Address Book

    手順 7

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    %Application Data%\{random2}\{random}.{random}
    %Application Data%\Microsoft\Address Book\{Username}.wab

    手順 8

    Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

    [ 詳細 ]

    手順 9

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_ZBOT.APPP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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