解析者: Jennifer Gumban   
 更新者 : RonJay Kristoffer Caragay

 別名:

Win32/Spy.Shiz.NCP (ESET-NOD32); RDN/Generic PWS.y!b2l (McAfee); Trojan:Win32/Bulta!rfn (Microsoft); TrojanSpy.Shiz!yvDfJQHCtFg (Agnitum)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 442,368 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年7月14日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random folder 1}\1_info.txt
  • %Application Data%\{random folder 1}\1_cert.pfx
  • %Application Data%\{random folder 1}\cmdline.txt
  • %Application Data%\{random folder 1}\sysinfo.txt
  • %Application Data%\{random filename 1}
  • %Application Data%\{random filename 2}
  • %Application Data%\{random filename 3}.tmp

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows
{random} = "{hex value}"

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

スパイウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • vk.com
  • yandex.ru
  • download.windowsupdate.com

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • https://{BLOCKED}t-serv2978.com/news/userlogin.php
  • https://{BLOCKED}t-serv2978.com/news/userpanel.php

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.790.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年7月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.791.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年7月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\{random folder 1}\1_info.txt
  • %Application Data%\{random folder 1}\1_cert.pfx
  • %Application Data%\{random folder 1}\cmdline.txt
  • %Application Data%\{random folder 1}\sysinfo.txt
  • %Application Data%\{random filename 1}
  • %Application Data%\{random filename 2}
  • %Application Data%\{random filename 3}.tmp

手順 4

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_SHIZ.MJSR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

インストールの過程で追加された以下のファイル/フォルダ/レジストリキーや値には、参照可能な値が存在しないため、ユーザの手動検索によって確認することができません。そのため、ユーザがシステム情報のバックアップを行なっている場合にのみ、保存されている前のデータと比較することで追加されたファイル/フォルダ/レジストリキーや値を確認することが可能となります。なお、追加されたコンポーネントは、コンピュータに悪影響を与えるものではないため、削除する必要はありません。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows
    • {random} = "{hex value}"


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