解析者: Jon Dexter Laurin   

 別名:

Trojan-Dropper.MSIL (Ikarus); Trojan-Dropper.MSIL.Agent.anaj (Kaspersky); Trojan:MSIL/RapidStealer.A (Microsoft); rojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 1,159,680 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年5月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Application Data%\IntelRapidStart\DelphiNative.dll - detected as TSPY_RSTEALER.B
  • %Application Data%\IntelRapidStart\RapidStartTech.stl
  • %Application Data%\IntelRapidStart\IntelRS.exe.config
  • %User Temp%\Cab{random number}.tmp - deleted afterwards
  • %User Temp%\Tar{random number}.tmp - deleted afterwards
  • %User Temp%\IXP000.TMP\IntelRapidStart.exe - deleted afterwards, detected as HKTL_STEAL
  • %User Temp%\IXP000.TMP\IntelRapidStart.exe.config - deleted afterwards

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Application Data%\IntelRapidStart\IntelRS.exe - detected as TSPY_RSTEALER.B
  • %Application Data%\IntelRapidStart\AppTransferWiz.dll - detected as TSPY_RSTEALER.B

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %User Temp%\psiphon3.exe
  • %User Temp%\psiphon3-plonk.exe
  • %User Temp%\psiphon3-polipo.exe
  • %Application Data%\PUTTY.RND
  • %AppDataLocal%\PUTTY.RND
  • %User Profile%\PUTTY.RND

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\InterRapidStart
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume
  • %User Temp%\IXP000.TMP

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • System Information and Data:
    • Computer Name
    • Computer Username
    • Computer Timezone
    • Languages Installed
    • Open Ports
    • Installed Applications
    • Running Process
    • Remote Desktop Accounts
    • Internal IP Addresses
    • Public IP Addresses
    • Keylogs
    • Screenshot
    • Clipboard Data
  • Web Browser Information (Google Chrome, Firefox, Internet Explorer, Opera):
    • Bookmarks
    • Cookies
    • Histories
    • Store Passwords
    • Proxies
  • Instant Messenger Information (Gtalk, Pidgin, Skype, Yahoo Messenger):
    • Username
    • Password

情報収集

スパイウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\Log_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\Img_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\Pass_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\Messenger_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\SysInfo_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\Browser_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc
  • %Application Data%\IntelRapidStart\ume\Prx_{Computer Name}_{Date}_{Time}.Enc

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.820.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年7月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.821.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年7月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TSPY_RSTEALER.B」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    HKTL_STEAL

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Psiphon3
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • SimonTatham

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\InterRapidStart
  • %User Temp%\IXP000.TMP

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\psiphon3.exe
  • %User Temp%\psiphon3-plonk.exe
  • %User Temp%\psiphon3-polipo.exe
  • %Application Data%\PUTTY.RND
  • %AppDataLocal%\PUTTY.RND
  • %User Profile%\PUTTY.RND
  • %User Temp%\Cab{random number}.tmp
  • %User Temp%\Tar{random number}.tmp

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_RSTEALER.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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