解析者: Erika Bianca Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows, XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、特定のレジストリ値を削除するため、アプリケーションやプログラムが正しく起動しなくなります。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のウィンドウを非表示で開きます。

スパイウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

  詳細

ファイルサイズ 311,296 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年12月14日

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Vuuilrj\vuuilrj.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Vuuilrj\vuuilr.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Abatl\abat.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Abatl\abatl.dll

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Abatl\abatl.exe
  • %Application Data%\Microsoft\Vuuilrj\vuuilrj.exe

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
ctfmon.exe = %System%\ctfmon.exe

バックドア活動

スパイウェアは、IEのウィンドウを非表示で開きます。

ルートキット機能

スパイウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://www.{BLOCKED}ress.com/
  • http://www.{BLOCKED}essworld.com/

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.643.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年12月14日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\Microsoft\Vuuilrj\vuuilrj.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Vuuilrj\vuuilr.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Abatl\abat.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Abatl\abatl.dll
  • %Application Data%\Microsoft\Abatl\abatl.exe
  • %Application Data%\Microsoft\Vuuilrj\vuuilrj.exe

手順 4

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run 
ctfmon.exe = %System%\ctfmon.exe

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_QAKBOT.IC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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