解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。 作成されたファイルは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

スパイウェアは、特定のオンラインゲームに関連するユーザ名やパスワードといった個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 77,475 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2008年3月16日

侵入方法

スパイウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_DROPPER.QHP

インストール

スパイウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Windows%\Debug\0C9C4681802F.dll - also detected as TSPY_ONLINEG.HQR

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\Debug\0C9C4681802F.exe

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

作成されたファイルは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{083A5F21-BCB9-4B21-A121-2584BEEFBFEF}\
InProcServer32
(Default) = "%Windows%\Debug\0C9C4681802F.dll"

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
ShellExecuteHooks
{083A5F21-BCB9-4B21-A121-2584BEEFBFEF} = ""

情報漏えい

スパイウェアは、以下のオンラインゲームに関連するユーザ名やパスワードといった個人情報を収集します。

  • MapleStory

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 05.164.45
初回 VSAPI パターンリリース日 2008年3月16日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TSPY_ONLINEG.HQR」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

     TROJ_DROPPER.QHP

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellExecuteHooks
    • {083A5F21-BCB9-4B21-A121-2584BEEFBFEF} =

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {083A5F21-BCB9-4B21-A121-2584BEEFBFEF}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_ONLINEG.HQR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください