解析者: Abraham Latimer Camba   

 別名:

PWS:Win32/OnLineGames.LH (Microsoft), probably a variant of Win32/PSW.OnLineGames.PYU trojan (ESET), W32/Onlinegames.PYU!tr (Fortinet), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のオンラインゲームに関連するユーザ名やパスワードといった個人情報を収集します。

スパイウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

  詳細

ファイルサイズ 46,080 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月8日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

  • chrome.exe
  • explorer.exe
  • firefox.exe
  • iexplore.exe

作成活動

スパイウェアは、収集した情報を保存するために以下のファイルを作成します。

  • %System%\d3d8d{number}.ini

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

情報漏えい

スパイウェアは、以下のオンラインゲームに関連するユーザ名やパスワードといった個人情報を収集します。

  • Diablo III.exe
  • DKOnline.exe
  • dnf.exe
  • DuelPoker.exe
  • FF2Client.exe
  • Lin.bin
  • MapleStory.exe
  • NeopleLauncher.exe
  • NMWizard24.exe
  • PMangUpdater.exe
  • PMClient.exe
  • raycity.exe
  • wow.exe

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://www.{BLOCKED}s.com/up/board.asp
  • http://www.{BLOCKED}s.com/up/otp.asp
  • http://www.{BLOCKED}ar.co.kr/bbs/view_info1.php
  • http://www.{BLOCKED}se.com/up/board.asp
  • http://www.{BLOCKED}se.com/up/otp.asp

その他

スパイウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.310.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.311.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年8月9日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_ONLINEG.ASQ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

回復コンソールを使用して、TSPY_ONLINEG.ASQ として検出されるファイルを確認し、削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\d3d8d{number}.ini

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ONLINEG.ASQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の削除されたファイルをバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみに修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

 
  • %System%\ws2help.dll


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