解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 スパイウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 684,032 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年1月23日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random folder name}\{random filename}.lck

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {Hash of Machine GUID}

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • User name
  • Computer Name

スパイウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。

  • 32Bitftp
  • 9bis.com KiTTY
  • AbleFTP
  • BitKinex
  • Bitvise BvSshClient
  • DeluxeFTP
  • EasyFTP
  • Estsoft ALFTP
  • ExpanDrive
  • Far Manager
  • Fastream NETFile
  • FileZilla
  • FlashFXP
  • Flashpeak BlazeFtp
  • FreshWebmaster FreshFTP
  • FTP Navigator
  • FTP Now
  • FTPBox
  • FTPGetter
  • FTPInfo
  • FTPShell
  • GHISLER Total Commander
  • GoFTP
  • INSoftware NovaFTP
  • IpSwitch WS_FTP
  • iterate_GmbH Cyberduck
  • JasFtp
  • LinasFTP
  • Martin Prikryl WinSCP
  • NCH Software ClassicFTP
  • NCH Software Fling
  • NetDrive
  • NetSarang Xftp
  • NexusFile
  • Notepad++ NppFTP
  • Odin Secure FTP Expert
  • oZone3D MyFTP
  • Sherrod FTP
  • SimonTatham PuTTY
  • SmartFTP
  • Staff-FTP
  • SuperPutty
  • UltraFXP
  • VanDyke SecureFX
  • WinFtp Client

スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • FossaMail
  • Foxmail
  • Incredimail
  • Outlook
  • Postbox
  • Thunderbird

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • 360 Browser
  • 8pecxstudios Cyberfox
  • Apple Computer Safari
  • Catalina Group Citrio
  • Chromium
  • Chromodo
  • CocCoc
  • Comodo Dragon
  • Comodo IceDragon
  • Coowon
  • Epic Privacy Browser
  • Flock Browser
  • Google Chrome
  • Google Chrome SxS
  • Internet Explorer
  • Iridium
  • K-Meleon
  • LunaScape6
  • Maplestudio Chromeplus
  • Moonchild Productions Pale Moon
  • Mozilla Firefox
  • Mozilla Seamonkey
  • Mozilla Waterfox
  • Mustang Browser
  • NETGATE Technologies Blackhawk
  • Nichrome
  • Opera
  • Opera Next
  • Orbitum
  • QtWeb Internet Browser
  • QupZilla
  • Rockmelt
  • Spark
  • Superbird
  • Titan Browser
  • Torch
  • Vivaldi
  • YandexBrowser

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}erowybank.pl/images/gini/five/fre.php

その他

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TSPY_LOKI.XD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{random folder name}\{random filename}.lck

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{random folder name}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_LOKI.XD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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