解析者: Alvin Bacani   

 別名:

PWS:Win32/Fareit (Microsoft); Trojan-PSW.Win32.Tepfer.mjdm (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Webサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。これにより、感染コンピュータ上に他のマルウェアがダウンロードまたは作成されます。

  詳細

ファイルサイズ 85,504 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年6月18日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
HWID = "{GUID}"

ダウンロード活動

スパイウェアは、Webサイトにアクセスし、以下のファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}yers.com/cyL.exe
  • http://{BLOCKED}ei.com/zmwUx2J.exe
  • http://www.{BLOCKED}llo.it/tBc81.exe
  • http://www.{BLOCKED}eir.de/XsH2.exe

情報漏えい

スパイウェアは、上述のFTPクライアントおよびファイルマネージャのいずれかから、以下のアカウント情報を収集します。

  • Outlook
  • Windows Mail
  • Windows Live Mail
  • Pocomail
  • IncrediMail
  • BatMail
  • Thunderbird

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • ChromePlus
  • Chromium
  • FastStone Browser
  • Flock Browser
  • Google Chrome
  • Internet Explorer
  • K-Meleon
  • Mozilla Firefox
  • Opera Browser
  • RockMelt

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}steringmeistro.com/forum/viewtopic.php
  • http://{BLOCKED}steringsearch.com/forum/viewtopic.php
  • http://{BLOCKED}remoterecording.com/forum/viewtopic.php
  • http://{BLOCKED}oamerica.com/forum/viewtopic.php

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_FAREIT.MCD」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

「TSPY_FAREIT.MCD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • HWID = "{GUID}"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_FAREIT.MCD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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