解析者: Alvin Bacani   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 118,784 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年7月31日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
HWID = "{GUID}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
Client Hash = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
Client Hash = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
{random} = "{random value}"

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}crystal.ch/0ijiK8Y.exe
  • http://{BLOCKED}mresidence.com/j7qtsL.exe
  • http://ftp.{BLOCKED}olutions.com/REXLa9.exe

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

  • TSPY_ZBOT.LCG

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

情報漏えい

マルウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。

  • 3D-FTP
  • ALFTP
  • AceBIT
  • BitKinex
  • BlazeFtp
  • Bullet Proof FTP
  • ClassicFTP
  • CoffeeCup
  • CoreFTP
  • CuteFTP
  • Cyberduck
  • EasyFTP
  • ExpanDrive
  • FFFTP
  • FTP
  • FTP Explorer
  • FTPClient
  • FTPNow
  • FTPRush
  • FTPShell
  • FTPVoyager
  • Far
  • Far2
  • FileZilla
  • FlashFXP
  • Fling
  • Frigate3
  • Ghisler
  • LeapFTP
  • LeechFTP
  • LinasFTP
  • NetDrive
  • NetSarang
  • NovaFTP
  • PuTTY
  • Robo-FTP
  • SeaMonkey
  • SecureFX
  • SmartFTP
  • Staff-FTP
  • TurboFTP
  • WS_FTP
  • WebDrive
  • WinFTP
  • WinZip

マルウェアは、上述のFTPクライアントおよびファイルマネージャのいずれかから、以下のアカウント情報を収集します。

  • Directory list
  • Password
  • Port Number
  • Server Name
  • Server Type
  • User Name

マルウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • BatMail
  • IncrediMail
  • Outlook
  • Pocomail
  • Thunderbird
  • Windows Live Mail
  • Windows Mail

マルウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Chrome
  • ChromePlus
  • Chromium
  • FastStone Browser
  • Flock
  • Internet Explorer
  • K-Meleon
  • Mozilla Firefox
  • Opera Browser

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://www.{BLOCKED}i.com:8080/ponyb/gate.php
  • http://{BLOCKED}i.com:8080/ponyb/gate.php
  • http://{BLOCKED}.185.72:8080/ponyb/gate.php
  • http://{BLOCKED}utriggercafe.com/ponyb/gate.php

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.188.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年7月31日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • HWID = "{GUID}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • Client Hash = "{Random Value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • {Random} = "{Random Value}"

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_FAREIT.LCN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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