別名:

TrojanSpy:Win32/Ursnif.gen!Q (Microsoft); Trojan.Gen (Symantec); Trojan-Ransom.Win32.Foreign.mdck (Kaspersky); Troj/Ursnif-AH (Sophos); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan horse PSW.Generic12.BNGO (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 324,608 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年5月12日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\blasfmon.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
chknhost = "%System%\blasfmon.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System Root%\55156.bat

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\AppDataLow\
7926A403841D130B56BDF8F7EA41AC1B

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\
7926A403841D130B56BDF8F7EA41AC1B
Client = "{random values}"

スパイウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
FaultCount = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
FaultTime = "e2af"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
FaultCount = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
FaultTime = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
CleanShutdown = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
SysTray
Services = "1f"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1f」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
LogSessionName = "stdout"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
Active = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi
ControlFlags = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi\ImapiSvc
Guid = "8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Tracing\
Microsoft\Imapi\ImapiSvc
BitNames = "{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort」となります。)

スパイウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Temp%\qmmrclas.TMP

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

その他

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\AppDataLow
    • 7926A403841D130B56BDF8F7EA41AC1B

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • chknhost = "%System%\blasfmon.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\7926A403841D130B56BDF8F7EA41AC1B
    • Client = "{random values}"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • FaultCount = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • FaultTime = "e2af"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • FaultCount = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • FaultTime = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • CleanShutdown = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Applets\SysTray
    • From: Services = "1f"
      To: Services = ""1f""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: LogSessionName = "stdout"
      To: LogSessionName = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: Active = "1"
      To: Active = ""1""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi
    • From: ControlFlags = "1"
      To: ControlFlags = ""1""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi\ImapiSvc
    • From: Guid = "8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca"
      To: Guid = ""8107d8e9-e323-49f5-bba2-abc35c243dca""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Tracing\Microsoft\Imapi\ImapiSvc
    • From: BitNames = "{random characters}"
      To: BitNames = "" ImapiDebugError ImapiDebugWarning ImapiDebugTrace ImapiDebugInfo ImapiDebugX ImapiDebugSort""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Temp%\qmmrclas.TMP

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_DRIDEX.VVQP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System Root%\55156.bat

手順 9

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IEAK\GroupPolicy
    • PendingGPOs


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