解析者: Mar Philip Elaurza   

 別名:

Trojan.Cridex (Symantec), Trojan-Dridex (McAfee), Trojan.Win32.Dridex (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 339,448 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2015年11月3日

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.80.90:8080/images/getimg.php

インストール

スパイウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %AppDataLocalLow%\{random file name}.sdb
  • %AppDataLocalLow%\{random file name}.bat

(註:%AppDataLocalLow%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\LocalLow" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CLSID\{GUID}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CLSID\{GUID}\ShellFolder

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CLSID\{GUID}\ShellFolder
{random} = {hex values}

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

スパイウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Username
  • Computer name
  • Installation date
  • Installed programs and version

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.75.21:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.4.183:473
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.43.57:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.76.63:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.92.20:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.171.198:444
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.12.150:444
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.57.130:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.96.115:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.189.81:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.106.75:443
  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}.156.115:444

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.128.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年11月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.129.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年11月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「TSPY_DRIDEX.ME」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CLSID\{GUID}
    • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CLSID\{GUID}\ShellFolder

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CLSID\{GUID}\ShellFolder
    • {random} = {hex values}

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocalLow%\{random file name}.sdb
  • %AppDataLocalLow%\{random file name}.bat

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_DRIDEX.ME」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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