解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。

ただし、自身のコードエラーにより、スパイウェアは不正活動を実行することができません。

  詳細

ファイルサイズ 402,992 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年2月26日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Current Folder%\Temp

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\Install(comcokr).exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • auction.co.kr/login/real_authenticate.asp
  • auction.co.kr/Buy/Through.aspx
  • gmarket.co.kr/challenge/neo_search/gplussearch_total.asp
  • mybank.co.kr
  • nonghyup.com
  • nonghyup.co.kr
  • pusanbank.co.kr
  • kbstar.com
  • wooribank.com
  • shinhan.com
  • keb.co.kr
  • citibank.co.kr
  • kiupbank.co.kr
  • scfirstbank.com
  • hanabank.com
  • hanabank.co.kr
  • suhyup.co.kr
  • suhyup-bank.com
  • epostbank.go.kr
  • kdb.co.kr
  • cu.co.kr
  • kfcc.co.kr
  • kfcc.com
  • iptime.co.kr
  • ibk.co.kr
  • hksb.co.kr

その他

ただし、自身のコードエラーにより、スパイウェアは上記の不正活動を実行することができません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
SSAPI パターンバージョン: 0.900.08
SSAPI パターンリリース日: 2010年2月26日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TSPY_BANKER.ZZP」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Current Folder%\Temp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.ZZP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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