解析者: Jennifer Gumban   

 別名:

Infostealer.Torpplar (Norton), Trojan-Banker.Win32.Banbra (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

スパイウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。 スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 217,600 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年1月8日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, キー入力操作情報の記録

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\{malware file name}

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
sysplar = "%System%\{malware file name}"

感染活動

スパイウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

スパイウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\$$Delme$$.bat - deleted right away

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ダウンロード活動

スパイウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}w.229.{BLOCKED}c.com/ie/ie.asp

その他

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

スパイウェアが作成する以下のファイルは即座に削除されます。

  • %System Root%\$$Delme$$.bat

スパイウェアは、"Internet Explorer" のアイコンを用い、ユーザがInternet Explorerをクリックしたように装います。

スパイウェアは、以下のフォルダで確認されるすべてのテキストファイルを削除します。

  • %Cookies%

スパイウェアは、特定のオンラインアカウントに関連する情報を収集します。

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • パスワード
  • ユーザ名
  • Eメール
  • 電話番号
  • カードID
  • カードタイプ
  • 有効期限(月および年)
  • セキュリティコード

スパイウェアは、ルートキット機能を備えていません。

スパイウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.546.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年1月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.547.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年1月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • sysplar = %System%\{malware file name}

手順 4

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANKER.WSE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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