解析者: Kathleen Notario   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。 マルウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 9,678,848 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月4日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware filename}.exe = {malware path and filename}

情報漏えい

マルウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。マルウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • Banco Bradesco S/A
  • Banco Santander
  • Nossa Caixa Net Banking
  • http://www.bradesco.com.br/
  • http://www.bradescopessoajuridica.com.br/
  • https://bradesconetempresa.com.br/ne/neFrameMaster.asp?CONTROLE=
  • https://bradesconetempresa.com.br/scripts/office.dll/DISPOSITIVO2/VERIFICADISPOSITIVO
  • https://netbanking2.banespa.com.br/IBPF_Home.asp
  • https://netbanking2.banespa.com.br/default.asp?txtAgencia=
  • https://www.santandernet.com.br/default.asp?txtAgencia=
  • https://wwwss.bradesco.com.br/scripts/ib2k1.dll/LOGIN?AGN=

偽のログインページは、正規のログインページに重なり、Internet Explorer(IE)ウィンドウの一部であるように装います。偽のログインページは、正規のWebサイトにおいて決まった位置に表示されます。これにより、ユーザはアカウントに関連する個人情報を入力してしまう可能性があります。また、誤って偽ログインページにユーザ名やパスワードを入力した場合、キー入力操作情報が記録されます。

マルウェアは、ユーザ名およびパスワードといったオンラインバンキングに関連した個人情報を収集します。これにより、収集された情報は不正リモートユーザにより悪用される可能性があります。

マルウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • Banco Santander
  • Banespa
  • Bradesco
  • Nossa Caixa

情報収集

マルウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}3034.tempsite.ws/appinfo2/webstd/novo/procopspro.php

ハッシュ値情報

マルウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。

  • 2414f27ed6ec3a489ac825517bba3ca2

マルウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます

  • 8a5033a1bd822d7c038f601beeb1da369e2336cd

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.362.06
VSAPI パターンリリース日: 2010年8月4日
VSAPI パターンリリース日: 8/4/2010 12:00:00 AM

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {malware filename}.exe={malware path and filename}

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.MFD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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