TSPY_AGENT.FRI
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
スパイウェア
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
スパイウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。
詳細
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System%\drivers\{8-randomchars}.sys
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
自動実行方法
スパイウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{8-randomchars}
ルートキット機能
スパイウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。
ダウンロード活動
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.118.250/member.php?id=jatebxwm
その他
マルウェアは、以下の無害なWebサイトにアクセスします。
- http://en.wikipedia.org/wiki/Special:Random
- http://en.wikipedia.org/wiki/Yugoslav_Army_(disambiguation)
- http://en.wikipedia.org/wiki/Yugoslav_People%27s_Army
- http://en.wikipedia.org/wiki/Amphibious_landing
- http://en.wikipedia.org/wiki/Rowing_boat
- http://en.wikipedia.org/wiki/Litter_(vehicle)
- http://en.wikipedia.org/wiki/Human-powered_aircraft
- http://en.wikipedia.org/wiki/Southampton_University
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
回復コンソールを使用して、TSPY_AGENT.FRI として検出されるファイルを確認し、削除します。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\
- {8-randomchars}
- {8-randomchars}
手順 4
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_AGENT.FRI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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