解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 610,304 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年1月24日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\{random name 1}\{random name 2}.exe
  • %User Temp%\{random name 1}\{random name 2}.exe

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。Windows 2000、Server 2003、XP(32-bit),Vista(32-bit)、7(32-bit)、8(32-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • {Malware filepath}\{Malware filename}

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\{random name 1}
  • %User Temp%\{random name 1}
  • %Application Data%\N1L772RV

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。Windows 2000、Server 2003、XP(32-bit),Vista(32-bit)、7(32-bit)、8(32-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • explorer.exe

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • {Malware filepath}\{Malware filename} (The process added by the malware)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Keystrokes
  • User's SID
  • Operating system version
  • Operating system architecture
  • Username
  • Clipboard content

スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • Microsoft Outlook
  • Mozilla Thunderbird

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Google Chrome
  • Internet Explorer
  • Firefox
  • Opera

情報収集

スパイウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llog.ini – Keystrokes
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrg.ini - Google passwords
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogim.jpeg - Screenshot
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrv.ini - Windows Vault passwords
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogri.ini - Internet Explorer passwords
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrf.ini - Firefox passwords
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrt.ini - Thunderbird passwords
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrc.ini - Outlook passwords
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogcl.ini - Clipboard content
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogro.ini - Opera passwords

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • hxxp://www.{BLOCKED}c[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}lmalikitravels[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}ho[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}cil[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}msh[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}lding[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}omecanicaperez[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}edhealth[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}fecoach[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}ceoofmy.life/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}ero[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}idsphotography[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}duroi[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}yring[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}90[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}ano.group/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}milyfarm[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}x.net/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}i.ltd/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}neyoffcoupons[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}8[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}l[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}rybit.online/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}portboard[.]com/ke/
  • hxxp://www.{BLOCKED}ao[.]com/ke/

その他

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

<補足>
インストール

スパイウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\{ランダムな名前 1}\{ランダムな名前 2}.exe
  • %User Temp%\{ランダムな名前 1}\{ランダムな名前 2}.exe

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • {マルウェアのファイルパス}\{マルウェアのファイル名}

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\{ランダムな名前 1}
  • %User Temp%\{ランダム名前 1}
  • %Application Data%\N1L772RV

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • {マルウェアのファイルパス}\{マルウェアのファイル名} (マルウェアによって追加されるプロセス)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • キー入力操作情報
  • ユーザのSID
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • オペレーティング・システム(OS)アーキテクチャ
  • ユーザ名
  • クリップボードの内容

情報収集

スパイウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llog.ini – キー入力操作情報
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrg.ini - Googleのパスワード
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogim.jpeg - スクリーンショット
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrv.ini - Windows Vaultのパスワード
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogri.ini - Internet Explorer(IE)のパスワード
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrf.ini - Firefoxのパスワード
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrt.ini - Thunderbirdのパスワード
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogrc.ini - Outlookのパスワード
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogcl.ini - クリップボードの内容
  • %Application Data%\N1L772RV\N1Llogro.ini - Operaのパスワード

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.780.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年1月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.781.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年1月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\{random name 1}
  • %User Temp%\{random name 1}
  • %Application Data%\N1L772RV

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.NOON.AG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.NOON.AG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください