解析者: Jemimah Mae Molina   

 別名:

Trojan.Win32.Yakes.ygsx (Kaspersky) ; a variant of Win32/GenKryptik.CTVG trojan (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, Eメールを介したスパム活動

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトからファイルをダウンロードし、ファイル名を変更した後、感染コンピュータ内に保存します。

スパイウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 872,448 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年2月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {malware directory}/{malware file name}.inf - part of its auto-start mechanism

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • {malware directory}/{malware file name}.exe --vwyxz
  • svchost.exe

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • ServiceEntryPointThread

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • svchost.exe

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs
Count = 4

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs
Path1 = "{malware directory}/{malware file name}.inf"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs
Section1 = "DefaultInstall"

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_0 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_1 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_2 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_3 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_4 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_5 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_6 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
{random value}_7 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
{GUID}_1 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
{GUID}_2 = "HEX VALUES"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
{GUID}_3 = "HEX VALUES"

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトからファイルをダウンロードし、ファイル名を変更した後、感染コンピュータ内に保存します。

  • {BLOCKED}l.online/rpersist4/msiexec.exe

情報漏えい

スパイウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • CPU information
  • Memory Information (RAM)
  • Network Configuration
  • UserName
  • ComputerName
  • Keyboard activity (keylogging)
  • ScreenCapture

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}arde.host

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.864.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.865.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs
    • Count = 4
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs
    • Path1 = "{malware directory}/{malware file name}.inf"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\IEAK\GroupPolicy\PendingGPOs
    • Section1 = "DefaultInstall"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_0 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_1 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_2 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_3 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_4 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_5 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_6 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow
    • {random value}_7 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • {GUID}_1 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • {GUID}_2 = "HEX VALUES"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • {GUID}_3 = "HEX VALUES"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {malware directory}/{malware file name}.inf

手順 6

Internet Explorer(IE)のプライバシー設定の修正

[ 詳細 ]

手順 7

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.GOOTKIT.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.GOOTKIT.AB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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