TrojanSpy.Win32.EMOTET.TIABOFEB

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

• %User Temp%\60cbda05d66d2dbc3f51f1bff6f7b3cb390b6a06.exe --d03fa45a
• "%Windows%\SysWOW64\scanrus.exe"
• %Windows%\SysWOW64\scanrus.exe --d9e0f129
• "%Windows%\SysWOW64\scanrus.exe" "%Windows%\TEMP\472C.tmp"
• "%Windows%\SysWOW64\scanrus.exe" "%Windows%\TEMP\472D.tmp"
• "%Windows%\SysWOW64\scanrusa.exe" "%Windows%\TEMP\472C.tmp"
• "%Windows%\SysWOW64\scanrusb.exe" "%Windows%\TEMP\472D.tmp"
• %System%\svchost.exe

(註：%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

• %Application Data%\HttpService

(註：%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\scanrus
ImagePath = "%Windows%\SysWOW64\scanrus.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のファイルを削除します。

• %Windows%\SysWOW64\footpublish.exe
• %Windows%\Temp\472C.tmp
• %Windows%\Temp\472D.tmp
• %Windows%\SysWOW64\scanrus.exe:Zone.Identifier

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\scanrus
DisplayName = "scanrus"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\scanrus
Start = "SERVICE_AUTO_START"

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

• %Windows%\SysWOW64\scanrusb.exe
• %Windows%\SysWOW64\scanrusa.exe
• %Application Data%\HttpService\ypugvb8OYQMs0U3WP.exe
• %Windows%\SysWOW64\scanrus.exe
• %All Users Profile%\ynsgvb6MYOKq0S3UN.exe

(註：%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Roaming" です。. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/vermont/publish/usbccid
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/between
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/schema/teapot
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/free/codec/merge/merge
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/entries/free/window
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/taskbar/forced
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/json/cab
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/vermont/iab/raster
• http://{BLOCKED}9.113.125:8080/glitch/enable/acquire
• {BLOCKED}5.219.29

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。