解析者: Earle Maui Earnshaw   

 別名:

Trojan:Win32/Fuerboos.C!cl (Microsoft); Win32.Outbreak (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 248,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年3月26日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\{string1}{string2}.exe - if run with admin privileges
  • %AppDataLocal%\{string1}{string2}\{string1}{string2}.exe if run without admin privileges
    {string1} and {string2} are randomly chosen from the following strings:
    • adam
    • admin
    • alaska
    • avatar
    • avg
    • based
    • cbs
    • culture
    • daf
    • dasmrc
    • define
    • detect
    • dev
    • diag
    • eap
    • earcon
    • enroll
    • form
    • gen
    • guids
    • idl
    • indexer
    • iprop
    • iss
    • jersey
    • lime
    • mapi
    • mdmmcd
    • menus
    • meta
    • mfidl
    • mini
    • mouse
    • neutral
    • not
    • panes
    • pnp
    • polic
    • radar
    • repl
    • resw
    • right
    • ripple
    • sat
    • serv
    • shader
    • single
    • slide
    • source
    • started
    • subs
    • svcs
    • thunk
    • tmpl
    • tuip
    • turned
    • uuidgen
    • vsc
    • wab
    • wcs
    • wfp
    • wgx
    • without
    • wordpad
    • zip

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • {Malware File Path}\{Malware File Name}.exe --{8 Random Characters}
  • "%AppDataLocal%\{string1}{string2}\{string1}{string2].exe" = if run without admin privileges
  • "%AppDataLocal%\{string1}{string2}\{string1}{string2].exe" --{8 Random Characters} = if run without admin privileges
  • "%System%\{string1}{string2].exe" = if run with admin privileges
  • "%System%\{string1}{string2].exe" --{8 Random Characters} = if run with admin privileges

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %AppDataLocal%\{string1}{string2} - If run without admin privileges

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\I{Volume Serial Number}
  • Global\M{Volume Serial Number}

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}
Type = 16

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}
ErrorControl = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}
ImagePath = %System%\{string1}{string2}.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}
DisplayName = {string1}{string2}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}
ObjectName = LocalSystem

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{string1}{string2} = %AppDataLocal%\{string1}{string2}\{string1]{string2}.exe

スパイウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\{string1}{string2}

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • System Locale
  • OS Version
  • Running Processes

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.129.88/{string/s}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.61.94/{string/s}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.182.236:7080/{string/s}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.145.96:8090/{string/s}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.152.129:8443/{string/s}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.144.197:7080/{string/s}
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.193.173/{string/s}
    Strings are randomly chosen from the following:
    • acquire
    • add
    • arizona
    • attrib
    • badge
    • balloon
    • ban
    • between
    • bml
    • cab
    • child
    • chunk
    • codec
    • cone
    • cookies
    • dev
    • dma
    • enable
    • enabled
    • entries
    • forced
    • free
    • glitch
    • guids
    • health
    • iab
    • ices
    • img
    • iplk
    • jit
    • json
    • loadan
    • merge
    • mult
    • nsip
    • odbc
    • pdf
    • pnp
    • prep
    • prov
    • psec
    • publish
    • raster
    • report
    • results
    • ringin
    • rtm
    • schema
    • scripts
    • sess
    • site
    • splash
    • srvc
    • stubs
    • sym
    • symbols
    • taskbar
    • teapot
    • tlb
    • tpt
    • usbccid
    • vermont
    • walkl
    • window
    • xian

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.896.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.897.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\devslide

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • devslide = "C:\Users\{BLOCKED}er_732\AppData\Local\devslide\devslide.exe"

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.EMOTET.THCBFAI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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