解析者: Francesca Villasanta   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 856,136 bytes
タイプ AU3
メモリ常駐 はい
発見日 2023年7月21日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, 情報収集, システム情報の収集, システムのレジストリの変更

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\temp\AutoIt3.exe
  • %System Root%\temp\{7 Characters Generated for "au3file"}.au3
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\AutoIt3.exe
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "au3file"}.au3
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "logsfolder"}\{7 Characters Generated for "settings"} ← Encrypted malware settings
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "logsfolder"}\{DD-MM-YYYY}.log ← Encrypted keylogs and clipboard data

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\temp
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "logsfolder"}
  • %User Temp%\{7 Characters Generated for "supertemp"}

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 . %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{7 Characters Generated for the LNK file}.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows 2003(32-bit)、XP、2000(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8、 8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\Windows Error Reporting
DontShowUI = 1

バックドア活動

スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Collect system information and other data
  • Start or stop malware components, control malware settings
  • Start, stop, and configure cryptominer
  • Steal data from various programs and data sources
  • Initiate hVNC connection, hAnydesk, remote desktop protocol, execute commands
  • Steal browser data
  • Browse directories and manage files
  • Update the malware, download additional components

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}vservicceoffice.net:80

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Language Code ID
  • Username
  • Computer name
  • Parent process
  • Number of seconds from the user’s last interaction with the PC
  • Processor information
  • Graphics information
  • Total Physical Memory space in MB
  • OS Information
  • Admin privileges
  • Malware start time
  • Name of Antivirus found
  • Malware version
  • Port number
  • Clipboard data

スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}vservicceoffice.net:80

その他

スパイウェアは、以下を実行します。

  • It proceeds to its malicious routine if the following conditions are satisfied:
    • Existence of %Program Files% directory
    • Username is not SYSTEM
    • Malware file has a .au3 extension
  • It displays the following if there is no ".au3" file found:
  • Starts a process to stay memory-resident by injecting code to the added process:
    • C:\Program Files (x86)\{Path of a file with .exe extension}
    • %System%\cmd.exe ← If C:\Program Files (x86) path does not exist or no .exe file was found
  • It checks the following to identify Anti-Virus and Security Applications found in the system:
    • Existence of the following directory:
      • %ProgramData%\Bitdefender
      • %Program Files%\Bitdefender
      • %ProgramData%\AVAST
      • %Program Files%\AVAST Software
      • %ProgramData%\AVG
      • %Program Files%\AVG
      • %ProgramData%\Kaspersky Lab
      • %Program Files% (x86)\Avira
      • %Program Files% (x86)\IObit
      • %Program Files%\Malwarebytes
      • %Program Files% (x86)\F-Secure
      • %Program Files%\Quick Heal
      • %ProgramData%\Emsisoft
      • %Program Files%\Malwarebytes

    • Running process:
      • egui
      • ns.exe
      • nis.exe
      • nortonsecurity.exe
      • smc.exe
      • uiseagnt.exe
      • mcshield.exe
      • mcuicnt.exe
      • bytefence.exe
      • cis.exe
      • mbam.exe
      • vkise.exe
      • superantispyware.exe
      • totalav.exe
      • qhsafetray.exe
      • sdscan.exe
      • psuaservice.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.669.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年8月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.669.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年9月1日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting
  • DontShowUI = 1
  • DontShowUI = 0

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\temp\AutoIt3.exe
  • %System Root%\temp\{7 Characters Generated for "au3file"}.au3
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\AutoIt3.exe
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "au3file"}.au3
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "logsfolder"}\{7 Characters Generated for "settings"}
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "logsfolder"}\{DD-MM-YYYY}.log
  • %User Startup%\{7 Characters Generated for the LNK file}.lnk

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\temp
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}
  • %ProgramData%\{7 Characters Generated for "mainfolder"}\{7 Characters Generated for "logsfolder"}
  • %User Temp%\{7 Characters Generated for "supertemp"}

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.AutoIt.DARKGATE.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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