別名:

Trojan-Banker.Win32.ClipBanker.gic (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 1,003,520 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年11月1日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\cmd.exe /c icacls "%Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555" /inheritance:e /deny "*S-1-1-0:(R,REA,RA,RD)" & icacls "%Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555" /inheritance:e /deny "*S-1-5-7:(R,REA,RA,RD)" & icacls "%Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555" /inheritance:e /deny "{username}:(R,REA,RA,RD)"
  • taskeng.exe {EAF34550-D823-4145-A264-56A25B5AB47B} S-1-5-21-2407829820-1079796033-203259571-500:{computername}\{username}:Interactive:[1]
  • icacls "%Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555" /inheritance:e /deny "*S-1-1-0:(R,REA,RA,RD)"
  • icacls "%Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555" /inheritance:e /deny "*S-1-5-7:(R,REA,RA,RD)"
  • icacls "%Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555" /inheritance:e /deny "{username}:(R,REA,RA,RD)"
  • %Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555\ir41_qcx.exe %Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555\ir41_qcx.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\IDE\CdRomNECVMWar_VMware_IDE_CDR10_______________1.00____\
5&3a794e10&0&1.0.0\CustomPropertyHwIdKey

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\PCIIDE\IDEChannel\
4&c5d1198&0&1\CustomPropertyHwIdKey

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Enum\PCI\VEN_1000&DEV_0054&SUBSYS_197615AD&REV_01\
4&1F16FEF7&0&00A8\CustomPropertyHwIdKey

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555\ir41_qcx.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}p.su

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「Trojan.Win32.NYMERIA.MLU」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555\ir41_qcx.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\amd64_microsoft-windows-deskadp_31bf3856ad364e35_6.1.7600.16385_none_0ba0c327983ae555

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.NYMERIA.MLU」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Enum\IDE\CdRomNECVMWar_VMware_IDE_CDR10_______________1.00____\5&3a794e10&0&1.0.0
    • CustomPropertyHwIdKey
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Enum\PCIIDE\IDEChannel\4&c5d1198&0&1
    • CustomPropertyHwIdKey
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Enum\PCI\VEN_1000&DEV_0054&SUBSYS_197615AD&REV_01\4&1F16FEF7&0&00A8
    • CustomPropertyHwIdKey


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