解析者: Clive Fuentebella   

 別名:

Mal/VMProtBad-A (SOPHOS LITE)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、特定の引数/パラメータ/コンポーネントが必要になります。もしくは、特定の環境で実行される必要があります。

  詳細

ファイルサイズ 514,560 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2020年5月15日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\ms{Characters based on C:/ volume serial number}app.dll
  • %System Root%\AppPatch\Custom\S{Random characters}.tmp

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\ExpServicA

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SENS
ImagePath = %System Root%\system32\svchost.exe -k NetworkSvcGroup

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SENS
DisplayName = ms{Characters based on C:/ volume serial number}app.dll

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SENS
Description = ms{Characters based on C:/ volume serial number}app.dll

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SENS
Group = UIGroup

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SENS\Parameters
ServiceDll = %System%\ms{Characters based on C:/ volume serial number}app.dll

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It executes its payload if the following strings are found in its filename:
    • ms
    • app
    • cscdll.dll
    • sens.dll
  • It checks whether its process name is the following:
    • Winlogon.exe
    • svchost.exe
  • It needs the following files to perform its routine:
    • %System Root%\AppPatch\Ke{Random characters}.xsl

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、特定の引数/パラメータ/コンポーネントが必要になります。もしくは、特定の環境で実行される必要があります。

<補足>
インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\ms{ C:/ ボリュームシリアルナンバーに基づいた文字}app.dll
  • %System Root%\AppPatch\Custom\S{ランダムな文字}.tmp

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を確認した場合、ペイロードを実行します。
    • ms
    • app
    • cscdll.dll
    • sens.dll
  • マルウェアは、プロセス名が以下のものであるかどうかを確認します。
    • Winlogon.exe
    • svchost.exe
  • マルウェアは、自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。
    • %System Root%\AppPatch\Ke{ランダムな文字}.xsl

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.878.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年5月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.879.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年5月20日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF035

手順 2

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SENS
    • ImagePath = %SystemRoot%\system32\svchost.exe -k netsvcs -p
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SENS
    • DisplayName = @%SystemRoot%\system32\Sens.dll,-200
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SENS
    • Description = @%SystemRoot%\system32\Sens.dll,-201
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SENS
    • Group = ProfSvc_Group
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SENS\Parameters
    • ServiceDll = %SystemRoot%\System32\sens.dll

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\ms{Characters based on C:/ volume serial number}app.dll
  • %System Root%\AppPatch\Custom\S{Random characters}.tmp

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.Win32.FUPORPLEX.AF」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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