解析者: Clive Fuentebella   

 別名:

W97m.Downloader.ITU (BITDEFENDER); TrojanDownloader:O97M/Emotet.ARJ!MTB (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 291,063 bytes
タイプ DOC
メモリ常駐 なし
発見日 2020年1月31日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • Powershell -w hidden -en {Base64-encoded string}

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://www.{BLOCKED}ushti.org/wp-admin/cmLoLV/
  • http://www.{BLOCKED}osduvexin.fr/revslider0/htr/
  • http://{BLOCKED}op.com/wp-admin/0kuev1/
  • http://{BLOCKED}test.bodait.com/cgi-bin/krh/
  • https://{BLOCKED}entistico-candeo.it/wp-content/hF/

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\779.exe ← detected as Trojan.Win32.WACATAC.THABCBO

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

注意:

文書ファイルを開封すると以下のメッセージが表示され、マクロ機能を有効化するようユーザを誘導します。

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • Powershell -w hidden -en {Base64でエンコードされた文字列}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\779.exe ← 「Trojan.Win32.WACATAC.THABCBO」として検出

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.654.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年1月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.655.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年2月1日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

手順 2

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\779.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.W97M.EMOTET.JSHGNM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

Microsoft Office製品のマクロウイルス保護機能を有効にします。

[ 詳細 ]


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