Trojan.BAT.BATCLOAK.THJBDBC
Script.Downloader.48271.GC (QUICKHEAL)
Windows
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。
- %Application Data%\Network48336Man.cmd
(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- Copies of %System%\WindowsPowershell\v1.0\powershell.exe :
- {Malware Path}\{Malware Filename and Extension}.exe
- %Application Data%\Network48336Man.cmd.exe
(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- {Malware Filename and Extension}.exe {Powershell Script to decrypt and reflectively load the malicious payload}
- powershell.exe $a = [System.Diagnostics.Process]::GetProcessById({Process ID});$b = $a.MainModule.FileName;$a.WaitForExit();Remove-Item -Force -Path $b;
- powershell.exe add-mppreference -exclusionpath @({List of Available Drives})
- "powershell.exe" [Console]::Title = ((Get-ScheduledTask).Actions.Execute -join '').Contains('{Malware Path}\{Malware Filename}')
- powershell.exe Register-ScheduledTask -TaskName 'OneNote 48336' -Trigger (New-ScheduledTaskTrigger -AtLogon) -Action (New-ScheduledTaskAction -Execute '%Application Data%\Network48336Man.cmd') -Settings (New-ScheduledTaskSettingsSet -AllowStartIfOnBatteries -Hidden -ExecutionTimeLimit 0) -RunLevel Highest -Force
- cmd /c ""%Application Data%\Network48336Man.cmd" "
(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。
自動実行方法
この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間ごとにマルウェアが実行されます。
- Logon
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- It reflectively loads the encrypted payloads.
- It bypasses the Antimalware Scan Interface (AMSI).
- Terminates if found being executed in a debugger.
- Sets the attribute of the copied powershell.exe ({Malware Path}\{Malware Filename and Extension}.exe) to HIDDEN.
- Deletes the copied powershell.exe after execution.
- It adds the available drives to the exclusion path list of Windows Defender.
以下のスケジュールされたタスクを追加します:
- Task Name: OneNote 48336
Trigger: At Logon
Task Action: %Application Data%\Network48336Man.cmd
(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
対応方法
手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
セーフモード時のスケジュールタスクの削除方法
- セーフモードのまま、以下の{タスク名}-{実行するタスク}のリストを使用し、以下のステップで確認する必要があります。
- Task Name: OneNote 48336
- Task Action: %Application Data%\Network48336Man.cmd
- Windows 7 および Server 2008 (R2) をご使用の場合は、[スタート] > [コンピューター] をクリックします。
- Windows 8、8.1、10、Server 2012をご使用の場合は、画面左下で右クリックし、「ファイルエクスプローラ」をクリックします。
- PCの検索欄に、次のように入力します。
- System%\Tasks\{タスク名}
- ファイルを選択し、SHIFT+DELETEキーを押して削除します。
- レジストリエディタを開き、以下を実行してください。
- Windows 7およびServer 2008(R2)をご使用の場合は、[スタート]ボタンをクリックし、[検索]入力フィールドに「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
- Windows 8、8.1、10、およびServer 2012(R2)をご使用の場合は、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックして、テキストボックスに「regedit」と入力します。
- レジストリエディタウィンドウの左パネルで、以下をダブルクリックします。
- HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tree>{タスク名}
- 作成されたエントリを探し、レジストリ値のデータをメモする。
- ID={タスクデータ}
- データを記録した後、レジストリキーを削除します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tree>{タスク名}
- レジストリエディタウィンドウの左パネルで、以下をダブルクリックします。
- HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows NT>CurrentVersion>Schedule>TaskCache>Tasks
- 左側のパネルで、手順6で配置したTask Dataと同じ名前のレジストリキーを探して削除します。
- ={タスクデータ}
- レジストリエディタを閉じます。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- {Malware Path}\{Malware Filename and Extension}.exe
- %Application Data%\Network48336Man.cmd.exe
- %Application Data%\Network48336Man.cmd
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.BAT.BATCLOAK.THJBDBC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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