解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 1,435,136 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年12月4日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, ファイルの実行

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\windefender.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\rss

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender\Security

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender
Type = 16

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender
ErrorControl = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender
ImagePath = %Windows%\windefender.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender
DisplayName = Windows Defender Helper Service (Windows 1703 Creators Update)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender
ObjectName = LocalSystem

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefender\Security
Security = {hex values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
TestApp
ServiceVersion = 0.5

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}ndmusic.com/app/app.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Windows%\rss\csrss.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {"Servers" string value in HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\TestApp}/bots/log

マルウェアが自身の活動を続行するには、以下のレジストリキーが必要です。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\TestApp

マルウェアは、以下のコマンドを実行してマルウェアのセキュリティ記述子を変更します。

  • sc sdset WinDefender D:(A;;CCLCSWRPWPDTLOCRRC;;;SY)(A;;CCDCLCSWRPLOCRSDRCWDWO;;;BA)(D;;WPDT;;;BA)(A;;CCLCSWLOCRRC;;;IU)(A;;CCLCSWLOCRRC;;;SU)S:(AU;FA;CCDCLCSWRPWPDTLOCRSDRCWDWO;;;WD);

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.666.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年12月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.667.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年12月5日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • WinDefender
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • TestApp

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\rss\csrss.exe

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\rss

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_WATCHER.RCB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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