解析者: David John Agni   

 別名:

TrojanDownloader:Win32/Upatre!rfn (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 131,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年5月8日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\chivava.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\VavaLog.txt - Initially Contains malware file path and filename, then will be replaced by the downloaded encrypted data.

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.107.28/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.107.36/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.97.236/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.97.238/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.97.239/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.97.242/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.92.27/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.67.173/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.86.177/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.211.242/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.235.209/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.239.248/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.255.69/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.52.35/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.23.245/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.28.70/static12.pdf
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.97.236/static12.pdf

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random}.exe - Detected as TSPY_DYRE.JJY

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer name
  • Operating system version
  • Service pack installed

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • icanhazip.com

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアが作成する以下のファイルは、初期状態ではマルウェアのファイルパスおよびファイル名を含んでおり、その後、ダウンロードされる暗号化されたデータに置き換えられます。

  • %User Temp%\VavaLog.txt

マルウェアがダウンロードする以下のファイルは、「TSPY_DYRE.JJY」として検出されます。

  • %User Temp%\{random}.exe

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • コンピュータ名
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • インストールされたサービスパック

マルウェアは、以下のURLへアクセスし感染コンピュータの感染を通知します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.17.201:{port}/TBS12/{host name}/{number}/{OS version} - {Service Packed Installed}/{number}/

「{port}」は、以下のいずれかとなる可能性があります。

  • 13312
  • 13313
  • 13314
  • 13315

マルウェアは、感染コンピュータの以下の情報を報告します。

  • コンピュータ名
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • インストールされたサービスパック

マルウェアは、最初に実行された自身のコピーを削除します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.654.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年5月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.655.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年5月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_UPATRE.SMJY」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TSPY_DYRE.JJY

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\VavaLog.txt
  • %User Temp%\{random}.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_UPATRE.SMJY」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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