解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにマルウェアのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年10月11日
ペイロード ファイルのダウンロード, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %system Root%\All Users\_qbothome

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • ~sasg2136ggvsdswin

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Random Name} = %System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbotinj.exe', '%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbot.dll, /c {Random application name}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}v.co.in
  • http://{BLOCKED}02.cn/cgi-bin/jl/jloader.pl?r=3d
  • http://{BLOCKED}5.in/1
  • http://{BLOCKED}5.in/cgi-bin/jl/jloader.pl?
  • http://{BLOCKED}5.in/cgi-bin/jl/jloader.pl?r=q
  • http://{BLOCKED}ver.com.ua/cgi-bin/exhandler4.pl
  • http://{BLOCKED}ver.com.ua/cgi-bin/ss.pl
  • http://{BLOCKED}thewhistle.com/cgi-bin/clientinfo3.pl
  • http://www.{BLOCKED}cdc2121cdsfdfd.com
  • {BLOCKED}3.com.ua
  • {BLOCKED}4.cn
  • {BLOCKED}1.co.in
  • {BLOCKED}2.co.in
  • {BLOCKED}3.in

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.530.04
VSAPI パターンリリース日: 2010年10月11日
VSAPI パターンリリース日: 10/11/2010 12:00:00 AM
VSAPI OPR パターンバージョン 7.531.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年10月11日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {Random Name}='%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbotinj.exe', '%System Root%\Documents And Settings\All Users\_qbothome\_qbot.dll', /c {Random application name}

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\All Users\_qbothome

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_QBOT.WX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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