解析者: kathleenno   

 別名:

Trojan.Gen (Symantec); Trojan:Win32/Popureb.E (Microsoft); Backdoor.Win32.Phanta.ar (Kaspersky); Generic BackDoor!dij (Mcafee); Mal/Generic-L (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、検出を避けるために、複雑な手法を用いて感染コンピュータの「マスター・ブート・レコード(MBR)」を変更します。

マルウェアは、作成したファイルのためのサービスを作成します。また、マルウェアは、自身が作成したファイルを実行します。

マルウェアは、実行後、作成したファイルを削除します。

マルウェアは、自身のコードをMBRに書き込みます。これにより、OSが起動する前に自身を実行することが可能になります。マルウェアは、自身が作成したコンポーネントファイルもMBRに書き込みます。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 84,992 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年6月28日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %System Root%\alg.exe - detected as TROJ_POPUREB.SMB
  • %Current%\hello_tt.sys - detected as RTKT_POPUREB.A

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

その他

マルウェアは、作成したファイルのためのサービスを作成します。また、マルウェアは、自身が作成したファイルを実行します。

マルウェアは、実行後、作成した以下のファイルを削除します。

  • %Current%\hello_tt.sys

マルウェアは、自身のコードをマスター・ブート・レコード(MBR)に書き込みます。これにより、OSが起動する前に自身を実行することが可能になります。マルウェアは、自身が作成した以下のコンポーネントファイルもMBRに書き込みます。

  • HELLO_TT.SYS
  • ALG.EXE

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.254.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.255.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年6月29日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_POPUREB.SMA」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

Master Boot Record(MBR)を修復します。

Master Boot Record(MBR)の修復:

  1. Windows のインストールCDを使用して、コンピュータを再起動します。
  2. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。
    註: Windows2000 の場合、Rキーを入力後 C キーを入力し、[修復オプション]から[回復コンソール]を選択します。)
  3. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は "1" を選択します)。.
  4. 管理者のパスワードを入力し、Enter キーを押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter キーを押します。
  5. コマンドプロンプトに、上記で確認したマルウェアが検出されたドライブ名を入力します。
  6. 以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
    fixmbr <感染したドライブ>
    ※"FIXMBR" と "<感染したドライブ>" の間に半角スペースを入れてください。
    ※"<感染したドライブ>" とは、このマルウェアが感染したブータブル・ドライブのことです。ドライブが特定できない場合、プライマリ・ブート・ドライブにあるマスター・ブート・レコードが上書きされている可能性があります。
  7. コマンドプロンプトに EXIT と入力し、コンピュータを再起動してください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_POPUREB.SMA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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