TROJ_PIDIEF.OB
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、"Adobe Reader" および "Adobe Acrobat" 9.4 以前のバージョン 9.x、および 8.2.5 以前のバージョン 8.x 内の脆弱性を利用します。
マルウェアは、作成したファイルを実行します。
マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %current%\iso88591 - non-executable file that contains shellcode
- %UserTemp%\Adobe-.pdf - non malicious PDF file
(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)
その他
マルウェアは、"Adobe Reader" および "Adobe Acrobat" 9.4 以前のバージョン 9.x、および 8.2.5 以前のバージョン 8.x 内に存在する以下の脆弱性を利用して感染活動をします。
- CVE-2010-2883
この脆弱性が利用されると、マルウェアは以下のように不正なファイルを作成します。
- %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\update.exe - detected by Trend Micro as TROJ_DROPPR.FA
(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)
マルウェアは、作成したファイルを実行します。
セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照し、脆弱性を修正してください。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
以下のファイルを検索し削除します。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PIDIEF.OB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 5
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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