解析者: Janus Agcaoili   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ファイル感染する機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにマルウェアのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。

  詳細

ファイルサイズ 67,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年3月22日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染ポイント

マルウェアは、ファイル感染する機能を備えていません。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\explorer.exe

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • upnpcont.exe <- if 64bit
  • lsass.exe <- if 32bit

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • utchctDtd
  • QPONMKJIH

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • created upnpcont.exe <- if 64bit
  • self <- if failed to create lsass.exe or upnpcont.exe
  • created lsass.exe <- if 32bit

マルウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • drlwszvcbeo.exe
  • vboxservice.exe
  • vboxtray.exe
  • defenderdaemon.exe
  • taskmgr.exe
  • procmon.exe
  • vboxservice.exe
  • vmacthlp.exe
  • spidernt.exe
  • spiderui.exe
  • dwservice.exe
  • SbieDll.dll
  • VBoxHook.dll
  • VBoxMRXNP.dll
  • snxhk.dll

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Winodws\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
Google Update = "%All Users Profile%\explorer.exe" <- if admin

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
Load = "%All Users Profile%\explorer.exe" <- if non-admin

マルウェアは、<User Startup>フォルダ内に、自身のコピーに誘導する以下のショートカットを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーが自動実行されます。

  • %User Startup%\{random number}.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.183.147/stats/notify.php?d={hashed data}

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • {depends on the reply from the C&C}

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random number}.exe <- executed afterwards
  • %User Temp%\{random number}.0pxm <- temporary storage, will be read and loaded onto memory, deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。

マルウェアは、ウインドウまたはクラスが、以下のいずれかの文字列を含んでいる場合、自身を終了します。

  • capturing from
  • sysinternals
  • task manager
  • TCPViewClass
  • HTTP Analyzer

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • upnpcont.exe (オペレーティングシステム(OS)が64bitの場合)
  • lsass.exe (オペレーティングシステム(OS)が32bitの場合)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • 作成された upnpcont.exe (オペレーティングシステム(OS)が64bitの場合)
  • self (lsass.exe または upnpcont.exeの作成に失敗した場合)
  • 作成されたlsass.exe (オペレーティングシステム(OS)が32bitの場合)

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。このファイルは後で実行されます。

  • %User Temp%\{random number}.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。このファイルはメモリ上に読み込まれる一時ストレージで後で削除されます。

  • %User Temp%\{random number}.0pxm

マルウェアは、以下の情報を収集し、自身のサーバに報告します。

  • コンピュータ名
  • ユーザ名
  • ホスト名
  • IPアドレス
  • オペレーティング・システム(OS)の情報(バージョン、サービスパック、アーキテクチャ)

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.432.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年3月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.433.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年3月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Winodws\CurrentVersion\Policies\Explorer\Run
    • Google Update = "%All Users Profile%\explorer.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • Load = "%All Users Profile%\explorer.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random number}.exe
  • %User Temp%\{random number}.0pxm
  • %User Startup%\{random number}.lnk

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_OPIEX.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_OPIEX.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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