解析者: Nikko Tamana   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

  詳細

ファイルサイズ 29,696 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年7月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
CertificateRevocation = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
DisableCachingOfSSLPages = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoFavoritesMenu = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC
id2 = "{alphanumeric values}"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\3
1001 = "3"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\3
1201 = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「3」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\3
1601 = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\3
1C00 = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「10000」となります。)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。

  • 360rp
  • ACAAS
  • ArcaConfSV
  • AvastSvc
  • FPAVServer
  • FortiScand
  • GDFwSvc
  • K7RTScan
  • KVSrvXP
  • MPSvc
  • MsMpEng
  • NSESVC.EXE
  • PavFnSvr
  • RavMonD
  • SavService
  • SpySweeper
  • Vba32Ldr
  • a2service
  • avguard
  • avgwdsvc
  • avpmapp
  • ccSvcHst
  • cmdagent
  • coreServiceShell
  • freshclam
  • fsdfwd
  • knsdave
  • kxescore
  • mcshield
  • scanwscs
  • vsserv
  • zhudongfangyu

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

マルウェアは、特定のWebサイトへアクセスし、さらなる情報や自身のコピーの更新版をダウンロードします。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを以下として保存します。

  • <ランダム>~MTMP<ランダム>.EXE

マルウェアは、メインとなるコンポーネントが以下のパラメータを利用することで実行されます。

[マルウェアの名前] [URL] [ポート(任意による)]

マルウェアは、自身を削除する以下のファイルを作成します。

  • unins.BAT

マルウェアは、以下のイベントログを削除します。

  • Application log
  • Security log
  • System log

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.174.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年7月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.175.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年7月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • CertificateRevocation = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • DisableCachingOfSSLPages = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • NoFavoritesMenu = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC
    • id2 = "{alphanumeric values}"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • From: 1001 = "3"
      To: 1001 = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • From: 1201 = "0"
      To: 1201 = "3"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • From: 1601 = "0"
      To: 1601 = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • From: 1C00 = "0"
      To: 1C00 = "10000"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_MORTO.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください