解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Trojan:Win32/Medear.A(Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 392,192 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月26日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_MDROPPR.CL

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Program Files%\Common Files\vmtray.exe

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

    自動実行方法

    マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
    Windows\CurrentVersion\Run
    VMtray = "%Program Files%\Common Files\vmtray.exe"

    バックドア活動

    マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

    ダウンロード活動

    マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

    • http://{BLOCKED}2.{BLOCKED}9.237.160/news/readme.txt

    マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

    • %Program Files%\Common Files\ODBC\readme.txt
    • %Program Files%\Common Files\ODBC\ctfmon.exe

    (註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

    マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

    情報漏えい

    マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

    その他

    ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

    マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

    マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

      対応方法

    対応検索エンジン: 9.300
    初回 VSAPI パターンバージョン 9.682.06
    初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月26日
    VSAPI OPR パターンバージョン 9.683.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月27日

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    「TROJ_MEDEAR.ER」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    手順 3

    Windowsをセーフモードで再起動します。

    [ 詳細 ]

    手順 4

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CurrentVersion\Run
      • VMtray = "%Program Files%\Common Files\vmtray.exe"

    手順 5

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Program Files%\Common Files\ODBC\readme.txt
    • %Program Files%\Common Files\ODBC\ctfmon.exe

    手順 6

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_MEDEAR.ER」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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