解析者: Abraham Latimer Camba   
 更新者 : Michael Cabel

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスします。これにより、不正リモートユーザにマルウェアのインストールが知らされます。また、不正なファイルがダウンロードされます。この結果、感染コンピュータは、さらなる他の脅威にさらされることとなります。 マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 259,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年3月6日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Network\igfxhc32.exe
  • %User Profile%\Application Data\Sun\Java\Deployment\cache\6.0\42\5612d6aa-{Random Characters}
  • %System%\igfxhc32.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Intel Control Hub = "%System%\igfxhc32.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\DomainProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\igfxhc32.exe = "%System%\igfxhc32.exe:*:Enabled:Intel Control Hub"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\igfxhc32.exe = "%System%\igfxhc32.exe:*:Enabled:Intel Control Hub"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\
Layers
%System%\igfxhc32.exe = "DisableNXShowUI"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下の不正Webサイトにアクセスします。

  • http://vps531.{BLOCKED}ackupsrv.su/net/5x2.zip

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

  • WORM_PUSHBOT.AR

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.796.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年2月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.797.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年2月24日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_JORIK.CIQ」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

  • WORM_PUSHBOT.AR

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_JORIK.CIQ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

「TROJ_JORIK.CIQ」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
    • AppCompatFlags

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Intel Control Hub = "%System%\igfxhc32.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\DomainProfile\AuthorizedApplications\List
    • %System%\igfxhc32.exe = "%System%\igfxhc32.exe:*:Enabled:Intel Control Hub"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %System%\igfxhc32.exe = "%System%\igfxhc32.exe:*:Enabled:Intel Control Hub"

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_JORIK.CIQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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