解析者: adel   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

使用ポート TCP Port 443
ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年1月14日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • JS_DLOADER.FIS

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\Rasmon.dll - also detected as TROJ_HYDRAQ.SMA

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\RaS{Random}
ImagePath = %System%\svchost.exe -k netsvcs

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ups{Random}
ImagePath = %System%\svchost.exe -k netsvcs

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Sun\
1.1.2
AppleTlk =  

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Sun\
1.1.2
IsoTp =  

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開きます。

  • TCP port 443

ダウンロード活動

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

このマルウェアのコードから、マルウェアは、以下の機能を備えています。

  • Clear event logs
  • Execute MDM.EXE using %System%\cmd.exe
  • Execute other files
  • List drives
  • List services
  • Send and receive data from a remote site
  • Terminate processes
  • Terminate/delete services

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • 360.{BLOCKED}meunix.com - points to the loopback address, 127.0.0.1/127.0.0.2
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.5.164

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 6.784.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年1月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.785.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年1月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_HYDRAQ.SMA」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    JS_DLOADER.FIS

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_HYDRAQ.SMA」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software
    • Sun
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • RaS{random}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Ups{random}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 DATA_GENERIC
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。
  • Windows Vista および 7 の場合:

    1. [スタート]をクリックします。
    2. [プログラムとファイルの検索]に、以下を入力します。
      DATA_GENERIC
    3. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
    4. 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

  • 手順 6

    「TROJ_HYDRAQ.SMA」として検出されたファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]


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