更新者 : Jed Valderama

 別名:

W32/new-malware!Maximus (FPROT)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 178,920 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月20日

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_MDROP.AIG
  • TROJ_MDROPP.RUD

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %User Temp\{Random filename and extension}

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE12\MSO32.DLL - detected as BKDR_WOLYX.TYT

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Users\Public\{AFAFB2EE-837C-4EA5-B933-998F94AEC654}
  • %System Root%\ProgramData\{AFAFB2EE-837C-4EA5-B933-998F94AEC654}
  • %Windows%\TEMP\TEMP
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE12

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。. %Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager
PendingFileRenameOperations = "%User Temp\{Random file name and extension}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinSock2\mswsock32
1001 = "%System Root%\system32\mswsock.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinSock2\mswsock32
1002 = "%System Root%\system32\mswsock.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinSock2\mswsock32
1003 = "%System Root%\system32\mswsock.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinSock2\mswsock32
1004 = "%System Root%\system32\rsvpsp.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinSock2\mswsock32
1005 = "%System Root%\system32\rsvpsp.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinSock2\mswsock32
PathName = "%Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE12\MSO32.DLL"

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.336.09
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月21日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_HUPIGO.RUD」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    • TROJ_MDROPP.RUD
    • TROJ_MDROP.AIG

手順 3

「TROJ_HUPIGO.RUD」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。

    • BKDR_WOLYX.TYT

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Users\Public\{AFAFB2EE-837C-4EA5-B933-998F94AEC654}
  • %System Root%\ProgramData\{AFAFB2EE-837C-4EA5-B933-998F94AEC654}
  • %Windows%\TEMP\TEMP
  • %Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE12

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
    • PendingFileRenameOperations = "%User Temp\{Random file name and extension}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinSock2\mswsock32
    • 1001 = "%System Root%\system32\mswsock.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinSock2\mswsock32
    • 1002 = "%System Root%\system32\mswsock.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinSock2\mswsock32
    • 1003 = "%System Root%\system32\mswsock.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinSock2\mswsock32
    • 1004 = "%System Root%\system32\rsvpsp.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinSock2\mswsock32
    • 1005 = "%System Root%\system32\rsvpsp.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WinSock2\mswsock32
    • PathName = "%Program Files%\Common Files\Microsoft Shared\OFFICE12\MSO32.DLL"

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_HUPIGO.RUD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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