別名:

Trojan:WinNT/Goriadu.gen!A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。その理由として、ダメージ度や感染力、あるいは、その両方の脅威レベルの高まりが挙げられます。特にこのマルウェアは、感染したコンピュータのクラウドサーバへの接続を確認してブロックします。

マルウェアは、不正なSYSファイルであり、NDIS intermediate miniport driverです。このSYSファイルは、Windowsの「Driver Device Kit (DDK)」に含まれるPassThru NDIS Intermediate Driverのサンプルに基づいています。

マルウェアは、URLアドレスにある特定の文字列が含まれているかを確認し、セキュリティ対策ソフトに関連する組織への通信をブロックします。

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう、自身をシステムサービスとして登録します。

マルウェアは、感染コンピュータが接続する特定のクラウドサーバをブロックし、コンピュータのセキュリティをさらなる脅威にさらします。

マルウェアは、他の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
発見日 2011年1月20日
ペイロード Prevents infected machine from connecting to the cloud for critical software updates

侵入方法

マルウェアは、以下の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_GORIADU.DRP

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーおよびレジストリ値を追加します。

場所:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Passthru
値:
・Start = "3"
・ImagePath = "%System%\drivers\sumpod.sys"

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

その他
マルウェアは、URLアドレスに以下の文字列が含まれているかを確認し、セキュリティ対策ソフトに関連する組織への通信をブロックします。

  • file_health_info.php
  • upload_token.php
  • upload.php
  • rsu10.rising.com.cn
  • rsdownauto.rising.com.cn
  • cloudinfo.rising.com.cn
  • cu005.www.duba.net
  • cu010.www.duba.net
  • cu.www.duba.net
  • f-sq.ijinshan.com
  • geo.kaspersky.com
  • stat.ijinshan.com
  • down.360safe.com
  • sdup.360.cn
  • dl.360safe.com
  • sdupm.360.cn
  • qsys.f.360.cn

マルウェアは、感染コンピュータが接続する特定のクラウドサーバをブロックし、コンピュータのセキュリティをさらなる脅威にさらします。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 7.787.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年1月23日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TROJ_GORIADU.SMM」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Passthru

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_GORIADU.SMM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。

手順 5

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • Network driver

インターネット接続を修復するためには、ネットワークドライバの再インストールが必要になります。

  1. [スタート]ボタン→[コントロールパネル]→[システム]をダブルクリックします。
  2. [ハードウェア]タブ→[デバイスマネージャ]をクリックします。
  3. [ネットワークアダプタ]をダブルクリックしてドライバを表示させます。
  4. 表示されたドライバから「TROJ_GORIADU.SMM」がインストールした以下のミニポートアダプタを確認し、右クリックして削除します。
    • WAN Miniport (IP) - Passthru Miniport
    • WAN Miniport (Network Monitor) - Passthru Miniport
  5. [操作]メニュー→[ハードウェア変更のスキャン]をクリックします。
  6. コンピュータを再起動します。


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