解析者: Neljorn Nathaniel Aguas   

 別名:

Virus:Win32/Sality.AT (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 176,128 bytes
タイプ EXE
発見日 2024年9月13日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{Random Characters}.exe
  • {Active Drive Letter}\autorun.inf
  • %Cookies%\{Username}@cupress.chula.ac[1].txt
  • {Active Drive Letter}\{Random Characters}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Cookies%フォルダは、Internet Explorer(IE)のCookieフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Cookies"" です。Windows Vista、7の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Cookies"" です。Windows 8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCookies" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %User Temp%\{Random Characters}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、"SYSTEM.INI" 内に以下の文字列を追加します。

  • [mci]
  • [MCIDRV_VER]
  • DEVICEMB={Random Decimal Numbers}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}\
2033412880
{Derived from the first 4 letters of the User Name} = {Decimal Value}

HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}\
2033412880
{Derived from the first 4 letters of the User Name} = {Hex Values}

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusOverride = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallOverride = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UpdatesDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UacDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusOverride = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallOverride = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
UpdatesDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
UacDisableNotify = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
GlobalUserOffline = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
EnableLUA = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
EnableFirewall = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
DoNotAllowExceptions = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
DisableNotifications = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control\Safeboot

感染活動

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
;{Garbage Characters}
SHElL\open\DefAult=1

;{Garbage Characters}
oPen={Random Characters}.exe
;{Garbage Characters}
SHell\open\commAND={Random Characters}.exe
;
ShelL\expLOre\Command = {Random Characters}.exe
;
SHell\autoPlay\comMAnd ={Random Characters}.exe

その他

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}

HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}\
2033412880

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}exi.com
  • http://www.{BLOCKED}s.chula.ac.th
  • http://{BLOCKED}ndia.com
  • http://{BLOCKED}etarlac.com
  • http://www.{BLOCKED}x-technologie.fr
  • http://www.{BLOCKED}t.my
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.35

マルウェアは、以下を実行します。

  • It creates a remote thread to the following process to constantly disable antivirus and showing of hidden files:
    • explorer.exe

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\ランダムな文字列}.exe
  • {アクティブとしてマークしたドライブ文字}\autorun.inf
  • %Cookies%\{ユーザ名}@cupress.chula.ac[1].txt
  • {アクティブとしてマークしたドライブ文字}\{ランダムな文字列}.exe

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %User Temp%\{ランダムな文字列}.exe

他のシステム変更

マルウェアは、"SYSTEM.INI" 内に以下の文字列を追加します。

  • [mci]
  • [MCIDRV_VER]
  • DEVICEMB={ランダムな10進数}

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • 以下のプロセスにリモートスレッドを作成し、ウイルス対策製品および隠しファイルの表示を常に無効にします。
    • explorer.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.588.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年9月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.589.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年9月14日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF084

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}\2033412880
    • {Derived from the first 4 letters of the User Name} = {Decimal Value}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}\2033412880
    • {Derived from the first 4 letters of the User Name} = {Hex Values}

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}\2033412880
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\{Derived from User Name}

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • AntiVirusOverride = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • AntiVirusDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • FirewallDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • FirewallOverride = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • UpdatesDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • UacDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • AntiVirusOverride = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • AntiVirusDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • FirewallDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • FirewallOverride = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • UpdatesDisableNotify = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • UacDisableNotify = 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • GlobalUserOffline = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • EnableLUA = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    • EnableFirewall = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    • DoNotAllowExceptions = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    • DisableNotifications = 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • Hidden = 2

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{Random Characters}.exe
  • {Active Drive Letter}\{Random Characters}.exe
  • %Cookies%\{Username}@cupress.chula.ac[1].txt

手順 8

「TROJ_FRS.0NA103ID24」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
  • In {Active Drive Letter}\autorun.inf:
    • [AutoRun]
      ;{Garbage Characters}
      SHElL\open\DefAult=1

      ;{Garbage Characters}
      oPen={Random Characters}.exe
      ;{Garbage Characters}
      SHell\open\commAND={Random Characters}.exe
      ;
      ShelL\expLOre\Command = {Random Characters}.exe
      ;
      SHell\autoPlay\comMAnd ={Random Characters}.exe

手順 9

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FRS.0NA103ID24」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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