解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2008年12月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{Random Folder 1}\{Random Filename}.exe
  • %System%\CbEvtSvc.exe

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\{Random Folder 2}\{Random Filename 2}.dic

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe
  • rdpclip.exe
  • ctfmon.exe
  • wscntfy.exe
  • taskeng.exe
  • taskhost.exe
  • dwm.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{6D28A461-0014-C635-1588-762C8F7E3B1C} = {Malware Path and File Name}.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\CbEvtSvc
DisplayName =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\CbEvtSvc
ImagePath = "%System%\CbEvtSvc.exe -k netsvcs"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services
CbEvtSvc =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Privacy
CleanCookies = 0

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
{Random Key}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://www.{BLOCKED}ol.com/ccnr.exe
  • http://www.{BLOCKED}ol.com/putmuk24111.exe
  • http://www.{BLOCKED}ol.com/ruiosd221212.exe

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

      対応方法

    対応検索エンジン: 8.900
    初回 VSAPI パターンバージョン 5.714.05
    初回 VSAPI パターンリリース日 2008年12月16日

    手順 1

    Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FRAUD.AL」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

    手順 3

    Windowsをセーフモードで再起動します。

    [ 詳細 ]

    手順 4

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

     
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      • {6D28A461-0014-C635-1588-762C8F7E3B1C} = {Malware Path and File Name}.exe
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Privacy
      • CleanCookies = 0

    手順 5

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
      • CbEvtSvc

    手順 6

    このマルウェアのサービスを無効にします。

    [ 詳細 ]
    •  CbEvtSvc

    手順 7

    Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

    [ 詳細 ]

    手順 8

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FRAUD.AL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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