解析者: Rika Joi Gregorio   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、2013年1月のスパム攻撃に関連しています。マルウェアは、日本語で記載された本文および「New Year Greetings」の件名を含むスパムメールから作成されるファイルとしてコンピュータに侵入します。マルウェアは、マルウェアが作成するコピーに判別不可能なコードを追加し、検出を避けます。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 55,219,364 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月10日
ペイロード ファイルの作成, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_DROPPER.AJM

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\mslives.exe

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
msliveupdate = "%Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\mslives.exe"

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://www.{BLOCKED}a-group.co.jp/news/topics.html

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\mscxml.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアは、現在実行中のプロセスのフルパスが以下であるかを確認します。

  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\mslives.exe
上記のパスである場合、マルウェアは、ファイルをダウンロードします。フルパスが異なる場合、以下のように自身のコピーを作成し、その後実行します。
  • %Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\mslives.exe

また、マルウェアは、判別不可能なコードを追加し、様々なファイルサイズで自身のコピーを作成することで検出されにくくします。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.648.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.649.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_FAKEMS.CA」を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • msliveupdate = "%Program Files%\Windows NT\Accessories\Microsoft\mslives.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\mscxml.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEMS.CA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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