解析者: Janus Agcaoili   

 別名:

Rogue:Win32/Onescan (Microsoft), Mal/FakeAV-OX (Sophos), Rogue.Ddosclean (Malwarebytes), Gen:Variant.Adware.Kraddare.19 (BitDefender)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導し、クレジットカード番号といった個人情報を要求します。

  詳細

ファイルサイズ 761,112 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 なし
発見日 2014年11月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • ddosclean
  • ddosclean_e1

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。

  • http://update.{BLOCKED}ean.com/version/bina/

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Mac/Physical Address
  • OS Version

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

  • {Malware Path}\ddoscleanu.exe - updater
  • {Malware Path}\ddosclean.dll
  • {Malware Path}\ddoscleandata
  • %Desktop%\ddoscleandata

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを以下のWebサイトに誘導し、クレジットカード番号といった個人情報を要求します。

  • http://{BLOCKED}ean.com/settle.php?strID=&strPC={Mac Address}&strSite=
  • http://{BLOCKED}ean.com/bill_mobil/bill/ph/step1.php?strPC={Mac Address}&strID=&strSite=
  • http://{BLOCKED}ean.com/bill_mobil/bill/ph/step1_12.php?strPC={Mac Address}&strID=&strSite=
  • http://{BLOCKED}ean.com/

マルウェアは、以下のウィンドウを表示し、コンピュータ内のスキャンをしているように装います。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.288.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年11月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.289.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年11月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.YSWL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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