解析者: Kathleen Notario   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年7月14日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random}\SM{random}.exe - detected as TROJ_FAKEAV.MVA
  • %Application Data%\{random}\SMAV.ico
  • %Application Data%\SMSAITAV\SMXPAV.cfg
  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\Security Master AV.lnk
  • %User Profile%\Application Data\Security Master AV\Instructions.ini
  • %User Profile%\Desktop\Security Master AV.lnk
  • %User Profile%\Start Menu\Programs\Security Master AV.lnk
  • %User Profile%\Start Menu\Security Master AV.lnk

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
{3F2BBC05-40DF-11D2-9455-00104BC936FF} =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\SM
{random}.DocHostUIHandler =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software
3 =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
Internet Explorer =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID
{3F2BBC05-40DF-11D2-9455-00104BC936FF} =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
SM
{random}.DocHostUIHandler =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Tracing
FWCFG =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
{application name} Debugger = "svchost.exe" =

(註:変更前の上記レジストリ値は、「 」となります。)

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_FAKEAV.MVA」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {3F2BBC05-40DF-11D2-9455-00104BC936FF}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • SM{random}.DocHostUIHandler
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • 3
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • Internet Explorer
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID
    • {3F2BBC05-40DF-11D2-9455-00104BC936FF}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • SM{random}.DocHostUIHandler
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Tracing
    • FWCFG
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options
    • {application name}

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 DATA_GENERIC
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • 残りのファイルに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から 4.)を繰り返してください。

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