解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

FakeAlert-SecurityTool.br (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品の購入しようとすると、ユーザをWebサイトにリダイレクトしてクレジットカード番号といった個人情報を要求します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月2日
ペイロード 画像の表示, URLまたはIPアドレスに接続

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random folder}\{random file name}.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random folder}\{random file name}

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random folder}

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したマルウェア)を終了し、侵入したコンピュータ内で作成した自身のコピーの方を実行します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
{random file name} = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random folder}\{random file name}.exe"

その他

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品の購入しようとすると、ユーザをWebサイトにリダイレクトしてクレジットカード番号といった個人情報を要求します。

マルウェアは、以下のURLに接続して、自身がインストールされたことを不正リモートユーザに知らせます。

  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}0.195.76/i.php?{random characters}

マルウェアは、以下のウィンドウを表示して、コンピュータの検索を装います。

マルウェアは、以下の偽検索結果画面を表示して、ユーザに、「Remove all threats now」ボタンをクリックし、すべての脅威を除去するよう促します。

マルウェアは、ユーザが「Remove all threats now」ボタンをクリックすると、以下のウィンドウを表示します。

ユーザは、偽ソフトウェアを有効にすると、以下のページに誘導されます。

マルウェアは、収集した情報をHTTPポストを介して、以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}0.209.220/b.php

マルウェアは、アプリケーションの実行を妨げます。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.950.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.951.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年4月5日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {random file name}="%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random folder}\{random file name}.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random folder}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.HBO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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