解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan:Win32/FakeSysdef (Microsoft), UltraDefraggerFraud (Symantec), Mal/FakeAV-EA (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 569,344 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Desktop%\Windows Repair.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Windows Repair\Uninstall Windows Repair.lnk
  • %Start Menu%\Programs\Windows Repair\Windows Repair.lnk
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\16965428
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\16965428.exe

(註: %Desktop%フォルダは、Windows 98 および MEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ" です。 Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合は "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ" です。. %Start Menu%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu "、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Windows\Start Menu" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu " です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%:\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename}.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\Windows Repair

(註: %Start Menu%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu "、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Windows\Start Menu" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu " です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random filename} = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Associations
LowRiskFileTypes = "/{hq:/s`s:/ogn:/uyu:/dyd:/c`u:/bnl:/ble:/sdf:/lrh:/iul:/iulm:/fhg:/clq:/kqf:/`wh:/lqf:/lqdf:/lnw:/lq2:/l2t:/v`w:/rbs:"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Attachments
SaveZoneInformation = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
ActiveDesktop
NoChangingWallPaper = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software
75fa38b7-8b94-4995-ad32-52e938867954 = ""

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Download
CheckExeSignatures = "no"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「yes」となります。)

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.112.10
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月22日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • 75fa38b7-8b94-4995-ad32-52e938867954 =
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random filename}=%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\{random filename}.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Associations
    • LowRiskFileTypes=/{hq:/s`s:/ogn:/uyu:/dyd:/c`u:/bnl:/ble:/sdf:/lrh:/iul:/iulm:/fhg:/clq:/kqf:/`wh:/lqf:/lqdf:/lnw:/lq2:/l2t:/v`w:/rbs:
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\ActiveDesktop
    • NoChangingWallPaper=1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Attachments
    • SaveZoneInformation=1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • DisableTaskMgr=1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • DisableTaskMgr=1

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Download
    • From: CheckExeSignatures=no
      To: CheckExeSignatures=yes

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Desktop%\Windows Repair.lnk
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\16965428
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\16965428.exe
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\16965428
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\16965428.exe
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • 残りのファイルに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
  • 手順 6

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Start Menu%\Programs\Windows Repair

    手順 7

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.FUQ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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