解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan:Win32/Tibs (Microsoft); Trojan.FakeAV!gen36 (Symantec); FakeAlert-AntiVirusPro.gen.f (McAfee); Trojan-Downloader.Win32.FraudLoad.xxoq (Kaspersky); W32/FakeAlert.PCK!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、偽のハードドライブエラー警告を表示します。マルウェアは、偽の感染警告を表示します。また、感染コンピュータの偽のウイルス検索結果を表示します。その後、不正プログラムは、ユーザに完全版のセキュリティソフトの購入を促します。ユーザは、偽セキュリティソフトを購入しようとすると、以下のWebサイトに誘導され、クレジットカード番号などの個人情報の入力を促されます。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月8日
ペイロード Connects to URLs/Ips; Displays fake alerts

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\tmp3.tmp
  • %User Temp%\upd32.exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random number}.exe - also detected as TROJ_FAKEAL.GG
  • %User Temp%\upd32.dll - also detected as TROJ_FAKEAL.GG
  • {malware path}\{random number}.exe - also detected as TROJ_FAKEAL.GG
  • %User Temp%\{random number}
  • %Start Menu%\Programs\System Defragmenter\System Defragmenter.lnk
  • %Desktop%\System Defragmenter.lnk

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %Start Menu%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu "、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Windows\Start Menu" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu " です。. %Desktop%フォルダは、Windows 98 および MEの場合、通常 ""C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ"" です。 Windows NTの場合、""C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ""、Windows 2000、XP、Server 2003の場合は ""C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ"" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
upd32.exe = %User Temp%\upd32.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random number} = %User Temp%\{random number}.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
WarnOnZoneCrossing = 0

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Use FormSuggest = Yes

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
BootData = %User Temp%\{random number}.exe

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ullvic.com/readdatagateway.php

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

その他

マルウェアは、以下のような偽の感染警告を表示します。

マルウェアは、偽のハードドライブエラー警告を表示します。マルウェアは、偽の感染警告を表示します。また、感染コンピュータの偽のウイルス検索結果を表示します。その後、不正プログラムは、ユーザに完全版のセキュリティソフトの購入を促します。ユーザは、偽セキュリティソフトを購入しようとすると、以下のWebサイトに誘導され、クレジットカード番号などの個人情報の入力を促されます。

  • http://{BLOCKED}e.defragmentetorstore.com/secure/payments

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.752.19
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年1月8日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAL.GG」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • upd32.exe = %User Temp%\upd32.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random number} = %User Temp%\{random number}.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • WarnOnZoneCrossing = 0
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Use FormSuggest = Yes
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • BootData = %User Temp%\{random number}.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random number}
  • %Start Menu%\Programs\System Defragmenter\System Defragmenter.lnk
  • %Desktop%\System Defragmenter.lnk

手順 6

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 7

「TROJ_FAKEAL.GG」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAL.GG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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